普通自動車免許に付帯していて、ちょっとそこまで! にちょうど良いヤマハ「VINO Deluxe」。50ccスクーターなんて非力でしょ……と思ったら、意外と元気な走りを見せてくれました。
ヤマハVINO Deluxe
20万9520円 ※20th アニバーサリーエディションは 21万4920円
■■実力分析結果■■
・加速力……………………………9Point
・最高速……………………………7Point
・実用性……………………………7Point
・コストパフォーマンス……6Point
見た目にも遊び心が溢れる トータル性能は申し分なし
免許を取ったばかりの若年層、中でも女性をターゲットに開発されたビーノは、20年以上も支持され続けているロングセラーだ。最大の特徴はまるっとした可愛いデザインで、いかにも女性受けしそう!
今回試乗したベージュの他にもカジュアルなカラーが揃うのも見どころだ。 コンパクトな車体ゆえに私のような大柄な男が乗ると、Uターンでハンドルを 大きく切った時、膝にハンドルがあたってしまうが、一般的な体格の人なら問題 ないはず。特に走りを意識した作りはないから驚くほど速いということはないのだけれど、街中を移動するのであればエンジンパワー、安定性、ブレーキ性能といった要素は必要にして十分。
じつは 125ccから乗り換えてもさほど力不足を感じなかったりする。その理由は少ないパワーとトルクをゼロ発進から30km/ hまでの実用域を中心に振り当てているから。もちろん唐突さはなく加速は至ってスムーズ。そのためにストップ&ゴーが多い街中ではコンパクトな車体を生かしてキビキビ走ることができる。
見た目のオシャレさと50ccにマストな使い方が“ジャパニーズ・原チャリ”を良く表した一台だ。 (後藤 武)
後藤 武>>>
オートバイ誌クラブマン元編集長。 顔に似合わず繊細な感覚の持ち主で、各車の違いを読み取る。
佐川健太郎‘S IMPRESSION
ルックス重視ならコレ !
「ステップはラバーが貼ってあって雨でも滑りにくいのが好印象。普段の足としても絶好 のファッションビークルだが、フロントインナー部分に収納ラックがないのが惜しい。全体的にプラスチッキーな作りだけどガールズ系の可愛さとマッチしているのでヨシ!」
佐川健太郎>>>
バイクジャーナリスト、「ライディングアカデミー東京」校長、日本交通心 理学会員などいくつもの顔を持つ。愛称はケニー佐川。
Specifications
■全長×全幅×全高 1675×645×1005mm ■シート高 715mm ■車両重量 80kg(装)■総排気量 49cc ■エンジン種類 水冷4ストSOHC3バルブ ■最高出力 4.3ps(3.2kW)/8500rpm
■最大トルク 0.42kgm(4.1N・m)/6500rpm ■燃費 55.5km/l ■燃料タンク容量 4.5l ■ブレーキ(前後)ドラム ■タイヤサイズ(前後)90/90-10
(乾)は乾燥重量、(装)は装備重量です。※燃費はWMTCモード値です。