空力=エアロダイナミクスは、現在の自動車開発でも重要な要素。Cd値やCl値など数字で表されるものもある。でも、空気の流れは目では見えない。なら、実験してみよう、ということで、2台のクルマでやってみました。
VWパサートの空気の流れを可視化してみました。MF空力大実験まずは、VWパサート
非常に綺麗に空気が流れているのが見てとれる。ボディの上面、側面ともにタフトはスムーズに後方へたなびいている。注目はフェンダー後部、ボンネット後端、ドアミラー周辺、トランクリッド後端(ボディ後端)。
ボンネットからルーフ、リヤウィンドウまで一直線に流れてきた空気がトランクリッド後端で一気に破綻する。タフトが後端パネルに巻き込まれるように押しつけられているのがわかる。
次はカングーだ!
ルノー・カングーの空気の流れを可視化してみました。MF空力大実験次は、ルノー・カングーだ。
見るからに、空力性能的には厳しそうなボディ形状。
Aピラーが立っているからこの部分のタフトの乱れが大きい。リヤのハッチゲートでは空気が流れているというより停滞しているのが見て取れる。
ということで、タフト法で空気の流れを観察してみた。
この方法なら誰でも(面倒くさがらなければ)空気の流れを可視化できる。一度挑戦してみてはどうだろうか?