軸受、ドライブシャフト、精密機器商品の製造および販売を事業とするNTN。NTNといえばベアリングと等速ジョイント、というイメージどおり、各種の製品が展示されている。さらに将来を見据えた電動モジュール商品の数々も提案している。
2017年3月期に6833億円の売上高(連結)、そのうちの70%が自動車関連。そんなプレスカンファレンスに少々戸惑ったのは、NTNのこれからをしっかりと訴えるためだった。
「EVになるとエンジンがなくなるからベアリングが使われなくなる、変速機も減るからベアリングの数が減っていく」
そんなふうに思われていると、亀高氏は説明する。しかし調査会社の結果を続けて開示、2040年までの世界の車両生産台数が現在の2倍に達する見込みのうち、そのほとんどはエンジンを搭載する車両であることを説明、ベアリングの需要が先細りではないことを図示した。
さらに、それだけの台数が生産されるとするならドライブシャフト/プロペラシャフトはエンジン車だろうと電動車だろうと必要であることを説明、世界ナンバー2のシェアを誇るドライブシャフト部門も盤石であることをアピールした。