ハスラーや軽トラなど「アゲ」が似合うクルマが増え、軽カー業界はリフトアップが大ブーム。もちろんエブリイも下げるだけでなく、上げても決まる最高のベース車。
01 リフトアップQ&A
車高アップはどんな方法がありますか?
手軽に上げたいならリフトアップスプリングがオススメ。ショックは純正をそのまま使用でき、構造変更も不要。ただアップ量には制限がある。もうひとつはショックの上側やメンバーにブロックをかませ、メンバーの位置を下げてリフトアップする手法。アップ量を稼げて、見た目の割には純正に近い乗り心地。取り付けは少々手間がかかるが、多くのメーカーは必要な部品をフルセットにして販売している。
02 リフトアップQ&A
車検は何㎝アップまでなら大丈夫ですか?
一般的に4㎝までと言われている。ブロックなど「指定外部品」とされるパーツで4㎝以上の車高アップは車検NG。しかし構造変更すれば合法。「指定部品」扱いとなるスプリングでの車高アップは4㎝以上でも問題ないが、全高が軽の枠である2mを越えるとダメ。継続車検ならタイヤで上がった分の車高に関してはおとがめなし。いずれにしても、各検査場の判断で車検NGになる場合もあるので注意。
03 リフトアップQ&A
車高を上げた時にするべきことを教えて下さい
フロントは足まわりの構造上、車高を上げるとタイヤがポジティブキャンバー(逆ハの字)になる。そこでキャンバーボルトを使って補正する必要がある。リアは車軸のズレが起こるので、市販のラテラルロッドで車軸を本来の位置に補正しよう。もちろん足まわりを触るため、取り付け後のアライメント調整は必須。さらに車高を上げたことでヘッドライトの光軸も変わるため、調整をお忘れなく。
04 リフトアップQ&A
オススメのアゲ用タイヤを教えて下さい
リフトアップした足元には、トレッドパターンがゴツゴツした肉厚のブロックタイヤが似合う。しかしこれはリフトアップ量にもよる。2〜3㎝程度のリフトアップでは、フェンダー内に収まるタイヤサイズに限りがあるからだ。5㎝以上のアップでも、タイヤの外径によってはハンドルを切った時にバンパーと干渉する恐れがある。あとパターンがワイルドなほど、ロードノイズが気になる傾向になってしまう。
国産はブロックタイヤのラインアップが少なく、マキシスやナンカンなど海外製の人気が高い。
( Kカースペシャル ドレスアップガイド Vol.22 スズキ エブリイ No.9 2018.11.26発売号)