カッコいい車高の理想と現実
自分にとってベストな車高の見つけ方
「雑誌で見たデモカーがカッコいいから」とか「とにかく下げたい」と、理想の車高を思い描くのは自由だ。しかし、それが自分にとってベストな車高とは限らない。理想の車高を手に入れたからといって、実際に乗ってみたらどこも行けなくなったという話は、車高あるあるだからだ。そこで、どういったポイントを考えればベストな車高を求められるか。ヒントを集めてみた。
自分の行動範囲やカスタムの内容を確認しよう
まず思い描いて欲しいのは、自分がクルマを使うシーンだ。
通勤で毎日乗っている、週末イオンに行くなど、行動パターンとよく使っている道の状態を基準にしよう。
さらに、コンビニやガソリンスタンドなど立ち寄る施設も重要。入り口の段差によっては、立ち寄るのが困難になる可能性もある。
また、愛車のカスタムについても整理。エアロの有無やホイールサイズなどによって、落とせる範囲が変わってくるぞ。
車高を決めるキモになるのはアプローチアングルとデパーチャーアングル
行動範囲やカスタム内容を確認したら、それに対応できるアプローチアングルとデパーチャーアングルを考える。アプローチアングルは、フロントタイヤからバンパー先端までのクリアランスを角度で表したもの。デパーチャーアングルはリアのそれだ。理想の車高にしたとき、それぞれの角度が障害物を越えられるかが分かれ目。乗りこなせそうもなければ、走れる車高まで上げる。それが現実的な車高というわけだ。
運転の仕方で余裕をもたせることもできる
アプローチアングルとデパーチャーアングルは、運転によって多少稼ぐことができる。それは、ナナメ進入。そうすることで行動範囲は広がるはずだ。間口の広さが必要だが、覚えておいてソンはしないワザだ。
リフトアップ車は気をつけるコトが違う
注目度急上昇中のリフトアップ車は、ローダウンとは異なり路面などボディ下についてはほぼ気にしなくていい。気をつけるべくは、ルーフの高さ。アップサスでもカタログ数値より20㎜以上高くなるから、その部分を気にする必要がある。ルーフラックなどを装着すれば、さらに高くなるので、天井の低いトンネルなどは要注意。
純正で入れた立体駐車場も、リフトアップすることで利用できなくなる場合もあるので気をつけよう。
スタイルワゴン2020年5月号より
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