おすすめサイズは225/70-16 or 235/70-16
足まわりがノーマルでもインパクトを与えられる
アーバンオフクラフト中川店では、来店するデリカD:5オーナーの9割がオフロード志向。車高を数センチ上げているクルマはもちろんだが、足まわりがノーマルのクルマでもワイルドかつオフロードっぽい雰囲気を出したいという要望が多いという。そういったスタイルを求める人に一番人気のタイヤ&ホイールサイズは、ズバリ16インチ。純正が18インチのクルマでも、16インチにサイズダウンする人が多い。ホイールを小さくして、肉厚のブロックタイヤを組み合わせることで、外径が純正16インチとほぼ同じでありながら、ゴツゴツしたトレッドパターンの効果で見た目に迫力が出せるのだ。
車検を気にする人は225を選べば問題なし
そんなデリカD:5にオススメの16インチタイヤサイズをアーバンオフクラフト中川店の安藤店長に聞いてみると、225/70または235/70とのこと。ちなみに純正は215/70。
「225だと外径が純正とほぼ同じか、少し大きくなるくらいなので、ディーラーでの車検や点検は問題ないケースが多いです。235の方はタイヤ外径が大きくなるので、ゴツい雰囲気が得られます。しかし車検が微妙になってくるので、こだわり派向けですね」。
今回4タイプのオールテレーンタイヤを紹介したが、何を基準にして選ぶ人が多いのかと安藤店長に伺ったところ、大半の人が「見た目」だとか。「ワイルドさを出すなら、見た目がゴツい方がカッコいい。最もトレッドがゴツく、ホワイトレターも採用しているBFグッドリッチが一番人気です」。
もちろん予算との兼ね合いもあるかと思うので、経験豊富なショップと相談しながらじっくり検討して欲しい。
普通のタイヤとはどこが違う?
↑オンロードタイヤ
↑A/Tタイヤ
↑M/Tタイヤ
オフロード志向のタイヤを大まかに分けると、オールテレーン(A/T)とマッドテレーン(M/T)の2種類。オールテレーンは悪路と街中での走破性を両立させたタイヤで、例えば普段は街乗りで週末は林道を走りたい……というニーズに対応。マッドテレーンはオフロード走行に適しており、トレッドパターンがオールテレーンよりもゴツい。ロードノイズはちょっと気になるが、見た目のカッコ良さは文句なし。そして走るシーンがストリートだけなら、快適性を重視したオンロードタイヤが最適。グリップやロードノイズは一般的な乗用車用サマータイヤと同等。
18インチのオフ系タイヤもあり
GEOLANDAR A/T GO15
[225/55R18]
OPEN COUNTRY R/T
[225/55R18]
オフロード系タイヤは18インチの設定もあり、デリカD:5の純正18インチと同じ225/55をラインアップするメーカーが存在する。しかし16インチと比べると選択肢が少なく、国内メーカーだとトーヨーのオープンカントリー、ヨコハマのジオランダーA/Tの2種類に限られる。「うちのお店でも、18インチを指名する方は少ないです。純正のタイヤが減ってきたからそろそろ変えようかな~という感じで、社外のホイールは必要ないという方に好まれています」。もし純正18インチのデザインやカラーリングが気に入っているなら、タイヤだけ交換してオフ気分を味わおう。
ホワイトレターが大人気
なぜホワイトレターが人気かというと、大手のBFグッドリッチが採用していることが大きい。世間ではBFグッドリッチ=オフロードタイヤというイメージが根付いているため、憧れる人が多いと思われる。しかし国内メーカーでは少なく、ヨコハマのジオランダーA/Tが一部サイズに設定している程度。どうしてもBFグッドリッチ以外のタイヤでホワイトレターにしたいなら、市販のタイヤ用マーカーで文字を白で塗りつぶすという手もある。また最近はタイヤ用のステッカーも出回っている。
外径736㎜以上はオバフェン対応
写真のタイヤサイズは245/70R16(BFグッドリッチ オールテレーンT/A K02)
純正のタイヤ外径とほぼ同じに収まるサイズなら問題ないが、サイズによっては外径が純正よりも大きくなり、純正フェンダーからはみ出してしまう恐れがある。その場合はオーバーフェンダーを装着するのが一般的だが、フェンダーの出幅によっては構造変更の申請をしないとダメ。定期的にディーラーに入庫する人は必ず構造変更しておこう。あまりにも無謀なサイズはハンドルを切った時にインナーに干渉したり、メーターの誤差が生じるなどデメリットも多いため、プロショップに相談を。
スタッドレスタイヤにも注目
WINTER MAXX SJ8
[215/70-16] ノーマル車高に最適
[225/70-16] リフトアップ車向け
オールテレーンタイヤは、ほとんどがM+S(マッド&スノー)に対応しており、ちょっとした雪道なら走ることができる。しかし雪が10㎝以上積もるとタイヤの性能が発揮できなくなるため、スタッドレスタイヤの方が有利。ではマッドテレーンなら大丈夫かと言えば、タイヤの接地面積が少ないためかえって危ないとのこと。アーバンオフクラフト中川店オススメのスタッドレスは、SUV専用に開発されたダンロップのウインターマックスSJ8。D:5のように大柄なクルマでも走行中のふらつきが少なく、減り具合も均一でロングライフ。ゴム質が柔らかいので、乗り心地も悪くない。
車高が純正でもアゲ仕様が楽しめる
デリカD:5純正16インチはオールシーズンタイヤが採用されており、パターンはいわゆる普通の乗用車並み。しかしオールテレーンはゴツゴツしたワイルドなパターンで、足まわりがノーマルでも視覚的効果でワイルドに見えるから面白い。
街中で映えるクルマ作りをサポート
4県で10店舗を展開する、タイヤ&ホイール専門店のクラフト。愛知県の中川店に併設されているアーバンオフクラフト中川店は、ライトなSUVカスタマイズを提案するお店。ちょっとしたリフトアップからガードなどパーツの取り付けまでオシャレなクルマ作りをお手伝いしてくれる。もちろんタイヤ&ホイールのノウハウも豊富だ。
取材協力 アーバンオフクラフト
URBAN OFF CRAFT 中川店
電話:052-354-5211
住所:愛知県名古屋市中川区広川町1−1−2
営業時間:平日・土曜10:30〜19:30 日曜・祝日10:00〜18:00
定休日:水曜・不定期火曜
デリカパーフェクトブック 2019年11月11日発売号 より
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