ポーランドが国産電気自動車の開発に乗り出した。複数の国営エネルギー会社が共同で設立した新会社エレクトロモビリティ・ポーランド(EMP)は7月28日、プロトタイプ2モデルをオンライン上で披露した。ブランド名「IZERA」は、エルベ川の支流でポーランドとチェコの国境地域を流れるイゼラ川に由来する。EMPは2023年に最初のモデルの生産を開始する計画。EMPは国産電気自動車の開発で、独エンジニアリング会社のエダック・エンジニアリングと協力している。
披露した2モデルは、白色のSUVと赤色のハッチバックの2車種。両モデルとも時速0~100キロメートルの加速性能は8秒未満。バッテリー容量は、ユーザーのニーズに合わせて2種類を用意する計画で、一回のフル充電による航続距離は最大400キロメートルとなる予定。また、ESC(電子安定制御システム)、FCW(前方衝突警告システム)、BSW(ブラインドスポット検出システム)、TSR(交通標識認識システム)などを装備する。
国産車の開発には、トルコ政府も取り組んでいる。また、ベトナムでは、複合企業ビン・グループが2017年末に設立した新興企業ビンファーストが同国初の国産車ブランド「ビンファースト」の自動車生産に乗り出している。
[提供元/FBC Business Consulting GmbH]