言うまでもなく現在は、自動車を取り巻く環境が急激に変化している過渡期である。動力の電動化、自動運転、カーシェアリングサービスの普及…これらが進展した自動車業界の15年後は、現在とはまったく異なる様相を呈しているのだろう。
自動車の未来がこれからどのように変貌してゆくのか。私なりに考えてみることにした。
■15年後の日本のカーライフはどのようになっているか?
東京都知事が、都内で販売される乗用車について、ガソリン車(HV除く)を2030年までにゼロにする目標を表明したことは記憶に新しい。だが、自工会の豊田章男会長が声明を発表したように、自動車は100%電動化されることはないと考えている。
ほとんどの自動車がハイブリッドなどエンジン+αの形態の動力源を有し、純粋な内燃機関だけで走る車はごく一部の希少な存在になっているであ...【全文を読む】