中古車にはいくつか種類があるが、大きく分けると「中古車販売専門店」で販売される中古車、その自動車メーカーもしくは系列店が販売する「認定中古車」に分類されると思う。
そして、世間的一般的には「認定中古車の価格は高い」と考えられている。 たしかに認定中古車の値付けは高い。 ボクはそれに異論はないが、今回考えてみたいのは「その理由」だ。
認定中古車の価格が高い理由は2つある
ボクは、認定中古車が高価な理由は2つあると考えている。
まず1つ目だが、これは「認定中古車はしっかり整備され、保証もある」ということだ。たとえば、ポルシェの認定中古車は「Porsche Approved」と呼ばれるが、ポルシェの公式サイトによると、下記のように紹介されている。
『私たちは、ポルシェのスポーツカーの品質を確信しています。そのため、ポルシェ認定中古車保証は、新車保証と同等の保証内容となっており、111におよぶチェック項目をクリアした車両に限り、初年度登録から最長10年間保証いたします。あなたのポルシェの価値をさらに高め、最高のドライビングプレジャーを約束します。』
つまり、そのクルマの設計者であるポルシェ自身が「必要」だという場所をコストをかけてしっかりチェックし、保証もついている、ということだ。
一方で中古車販売専門店だとここまでしっかりチェックしているケースは稀だろうし、保証を手厚く付与してくれる場合も少ないかもしれない。
一見すると認定中古車は高く見えるかもしれないが、ここまでの整備代と保証が含まれていると考えると、けして「割高」とは言えないこともわかるだろう。
そして、高価な車ほど修理代がのちのち高価になることは往々にしてある。 だから、ボクはちょっとくらい高くとも、認定中古車の方が安心だ、と考えている。
メーカー認定中古車は価格を下げることが難しい
そしてもう一つの理由だが、これは「認定中古車は低い価格で販売するのが難しい」というものだ。これはどういうことだろう?
たとえばレクサスの認定中古車を見るとわかりやすい。 レクサスの中古車は比較的高い値付けを行なっている。