今、ヨーロッパで、今後内燃機関のクルマの販売を終了させるプランなどが続々と発表されています。これを受けてクルマ好きでざわついている人も少なからず見かけます。皆さんの周りではいかがでしょうか。
確かに化石燃料を使用した自動車は、サステナブルかというと、そうでもないのは間違いないでしょう。地球の中で埋蔵されているものを取り出して生成し使っているのですから、やがて枯渇します。もっとも70年前から「残り70年」と言われ続けているそうで、どうやら残りあと70年ほどで枯渇するとか。これは別に嘘でも詐欺でもなくて、実際その都度調査するとその程度の量が利用可能なのだと思います。その時の掘削技術や、利用可能な石油の量から判断して割り出した残量には違いないでしょう。でも、無限なわけではない。総じて低燃費になっていたり、代替エネルギーの自動車もどんどん増えてきていますから、もしかすると調査ベースの使用可能年数自体も延びるかもしれません。
しかしそれでも「永遠に」という答えに至らないことだけは間違いない。また、環境負荷も伴います。これもほかの方法にすることで負荷がないわけでもない。しかし内燃機関が環境負荷を伴うということは絶対的に動かしがたい。これは間違いないことでしょうから。その中で、国レベルの方針として今後内燃機関の自動車の販売を終了するという方針が打ち出される。さみしいですが、流れとしては突飛なことをいっているわけでも、無茶なことでもないのではないか。個人的にはそんなことを想っています。
こういう流れを見ると、すでに生産されたクルマなど私たちが生きている間に乗れなくなってしまうのでしょうか。心配になる方がいるのも無理のないことだと思います。これに関して、私自身の考えは「案外大丈夫ではないか」です。楽観的で申し訳ないですが。環境の事、エネルギー資源の事を考えて理想的な話でそれでいいのかと問われたら、理想論でいいなら僕はむしろ「直ちにやめるべき」そう思います。理想論だけで押し通すなら数十年待つ理由も意味も分かりません。ただ、理想だけでは解決できないのが普通なのではないか。だから努力目標や、様々な施策は今後も出てくるかもしれません。