インプレッサG4は、かつて存在したスバルの4ドアセダンです。インプレッサシリーズとして5ドアハッチバックとともに展開されていましたが、セダン需要の低迷からセダンのG4のみ生産が終了しており、現在インプレッサはハッチバックのみとなっています。
- インプレッサG4は一般的なセダンと異なり、走りを追求したモデル
- インプレッサG4は、荷室が広く、実用性も高い
- インプレッサG4は、中古車市場において手頃な価格で購入できる車両もある
ここでは、現在は新車では手に入らないインプレッサG4の特徴や中古車市場での相場について解説します。
インプレッサG4の3大特色
インプレッサは、1992年に登場したスバルの世界戦略車であり、初代は5ドアハッチバック、4ドアセダンに加え、2ドアクーペもラインナップされていましたが、2代目以降はハッチバックとセダンのみの展開になりました。
セダンに「インプレッサG4」の名称が与えられたのは2011年に登場した4代目モデルからであり、ハッチバックは「インプレッサSPORT」となりました。
特色1:軽快で気持ちの良い走りを実現
インプレッサG4は、セダンにありがちなラグジュアリーさを追求したタイプや、ビジネス向けのオーソドックスなタイプとは一線を画すモデルでした。
スバルならではの水平対向エンジンと軽量でコンパクト、優れたレスポンスを実現する「リニアトロニック」と呼ばれるCVTを組み合わせ、軽快でレスポンスが良く、走りが楽しめるセダンに仕上げています。
インプレッサとしては5代目(G4としては2代目)となるモデルは、スバルの次世代モデル第一弾と位置付けられており、車としての基本性能を飛躍的に向上させる新プラットフォームである「SUBARU GLOBAL PLATFORM」を採用して、さらに走りの質感を高めています。
特色2:高い安全性を確保
2011年に登場したインプレッサとしては4代目、「G4」としては初代にあたるモデルでは、一部のグレードに予防安全システム「EyeSight(ver.2)」を搭載していました。
高価格帯モデルではない一般的な車としてはかなり早い時期での先進安全技術の搭載であり、2014年のマイナーチェンジではさらに改良型の「EyeSight(ver.3)」に置換してさらなる安全性の向上を図っています。
次の世代のモデルでは、2016年の登場時から「EyeSight(ver.3)」は全車標準装備になりました。さらに国産モデル初となる、衝突時の歩行者の頭部のダメージ軽減に貢献する歩行者保護エアバッグを搭載するなど、予防安全性、衝突安全性ともに高いレベルを確保しています。
特色3:日常的な使い勝手にも配慮
一般的に、独立したトランクスペースを持つセダンはハッチバックやSUVと比較すると積載性に劣る傾向があります。
しかし、インプレッサG4では9インチサイズのゴルフバッグが4つ収納可能な460Lの大容量のトランクを備えていることに加え、リアシートには分割可倒機構を搭載し、リアシートのヘッドレストを外して倒すことでトランクルームの拡大が可能です。
旅行などにも十分対応でき、実用性が高いのもインプレッサG4の特筆すべき魅力といえるでしょう。
インプレッサG4の性能・装備は?
インプレッサG4としての2代目に搭載されるエンジンは、1.6Lと2.0Lの2種類の水平対向エンジンです。モデル末期の2020年10月には、さらに2.0Lエンジンにモーターを組み合わせたマイルドハイブリッドシステム「e-BOXER」がラインナップに追加されました。
さらにスバルのモータースポーツ部門といえる「STI」がチューニングし、よりスポーティーな走りを実現した「STI Sport」も登場しています。
インプレッサG4の中古市場での値段は?
インプレッサG4の2014年式、2017年式、2021年式の中古車の相場をご紹介します。
・2014年式:30~90万円程度
・2017年式:70~130万円程度
・2021年式:130~170万円程度
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※カーセンサーにおける2024年6月24日時点の相場
インプレッサG4は、軽快な走りを実現したセダン
現在はSUV人気に押され、新車で手に入るセダンは少なくなっています。インプレッサG4は年式によっては比較的手頃な価格で手に入るので、スポーティーな走りが楽しめるセダンが欲しい方におすすめです。
※この記事は、2024年6月時点の情報で制作しています