「松山エクスプレス号」に使われる車両
車両外観
白地にターコイズブルーとイエローの爽やかなカラーリングの車体で、サイドにはツバメとともに「ジェイアール四国バス」の文字が入っています。
行き先表示は正面と側面両方にあって安心です。
快適な3列独立シートを採用
シートは広々した3列独立シートを採用。シート数は全28席、各シートにコンセントもしくはUSBポートが設置されています。
レッグレスト・フットレストも完備かつ、仕切りカーテンも付いています。すごい、まるで夜行バスに使われる車両の設備ですね。
ヘッドレストも厚みがあり、全体的にシート周りはリッチな仕上がりになっています。ちなみに、今回わたしが乗車した席はトイレのすぐ後ろだったため、フットレストはありませんでした。
そして、シートには座面と背もたれの角度を調節できるクッションが置かれています。このクッションがなんともいい具合で、がっつりリクライニングさせなくてもほどよくシートに角度がつくようになっているんですよね、快適度高いです。
頭上には荷物棚。読書灯と降車ボタン・エアコン・洋服掛けも頭上にあります。中央席のみ、降車ボタンが肘掛けのところに設置されています。
快適に使えるWi-Fiも嬉しい
松山エクスプレス号はWi-Fiも完備。登録不要のパスワード式Wi-Fiで接続しやすいです。実際に使って動画を見たりしましたが、通信速度的にも十分でした!
トイレは車両中央部に
松山エクスプレス号には車内トイレも完備。車両中央付近から階段を降りるとトイレがあります。
実際に乗車してみた!
今回はなんばOCAT10:25発の便に乗車。梅田だけじゃなく難波からも乗れるのが個人的にポイント高いです。
のりばは6番のりば、定刻の少し前にバスが到着して5名ほどが乗り込みました。平日の昼間の便ということで、あまり混雑はしておらず静かな雰囲気です。
バスはしばらく走って、神戸の三宮バスターミナル・高速舞子バス停に停車します。各バス停から数人ずつ乗車してバスは淡路島へ。
高速舞子発車後「空いている席は自由席として扱うので自由に席移動していい」とアナウンスが入りました。ここからは乗車がないってことですね。何人かのお客さんが席移動していました。
最初の休憩は淡路市・室津PA
大阪を出てから2時間ほど経過した12:05ごろ、最初の休憩スポットである淡路島の室津PAに到着しました。休憩時間は15分弱。関西〜四国方面への高速バスの定番休憩スポットなのでしょうか、ほかにも何台か高速バスが停車していました。
屋台などはありませんが、ファミリーマートがあって軽食や飲み物を買うには十分。今回はちょうどお昼どきだったので、ここでおにぎりを買いました。ラインナップも豊富でしたよ!
少し走って2回目の休憩は徳島・阿波PA
室津PAを出発して1時間ほど、13:30ごろに徳島の阿波PAで2回目の休憩です。休憩時間は10分。こちらはかなり簡素なパーキングエリアで、トイレ・自販機・喫煙所くらいしかありません。
定刻で松山に到着!
徳島からさらに2時間ほど走り、定刻で松山市の中心部である大街道に到着です。大街道ではわたしを含めて数人が下車。バスはその後、JRの松山駅へと向かっていきました。
大街道のバス停から路面電車の大街道駅へは歩いてすぐ。道後温泉行きの路面電車に乗れば、10分ほどで道後温泉にも行けちゃいます!
電車と比べて運賃や所要時間は?
大阪から松山は高速バスのほかに、電車(新幹線+特急)を使うルートもあります。
新幹線+特急を使う場合
ルート:新大阪~(山陽新幹線 のぞみ)~岡山~(JR特急 しおかぜ)~松山
料金:13,590円
所要時間:約3時間30分~4時間
乗り換え:1回
※2024年11月調べ
※新幹線はのぞみ・通常期・指定席の料金
比較するとこのような結果になりました。
電車ルート(新幹線→特急しおかぜ)
所要時間 約3時間30分~4時間/料金 13,590円/乗り換え 1回
高速バス「松山エクスプレス号」
所要時間 約6時間/料金 7,500円/乗り換え 0回
※2024年11月調べ
※新幹線はのぞみ・通常期・指定席の料金
新幹線+特急のため料金は高くなりますが、その分所要時間は短いです。長距離移動のわりには乗り換えも少なく1回ですので、費用を優先するか時間を優先するかでどちらを選ぶかといった感じですね。
松山エクスプレス号を使うメリットは運賃の安さ以外にも…
松山エクスプレス号は大阪市内では大阪駅となんばOCATに(一部便は京都駅やUSJにも)停車します。さらに松山市内に入ってからは、JR松山駅だけでなく松山の中心地である大街道に停まるので、プランに合わせて乗る・降りるバス停を選べるというのがポイントです。
たとえば宿泊するホテルが大街道エリアにあるなら、バスを降りてすぐに荷物を預けられるので、それだけでバスを使うメリットがぐぐっと増えます。
行程や行きたい観光地に合わせて、選択してみてくださいね!
まとめ
JR四国バス「松山エクスプレス号」、いかがでしたでしょうか。
関西から見ると、四国の中でも愛媛県って結構遠い方なんですが、バス1本で行けるとなるとだいぶハードルが下がるような気がしますね…!
松山は松山城や道後温泉といった観光地があるほか、正岡子規や夏目漱石などの偉人が愛した地でもあります。「松山エクスプレス号」でゆったり温泉旅に出かけてみてはいかがでしょうか。
※取材協力/JR四国バス
(Goomba)