あしかがフラワーパークのふじのはな物語
あしかがフラワーパークはアメリカのCNNから「2014年 世界の夢の旅行先10カ所」に日本で唯一選ばれた、花のテーマパークです。藤の花が咲くシーズンは特に人気で、各地からバスツアーが催行されます。
藤の花のシーズンは、4月中旬から5月中旬までの約1カ月間。この期間中はうす紅藤、大藤、白藤、きばな藤の順に藤の花を楽しめます。さらに5月には、園内に植えられた5,000株ものツツジが見頃を迎えるので、訪れるタイミングによっては藤の花とツツジの共演が見られます。
ふじのはな物語のおすすめルート
今回私はバスツアーであしかがフラワーパークを訪れ、ふじのはな物語を鑑賞してきました。80分の自由時間がありますので、園内を満遍なく見学できるルートを紹介していきますね。
正面ゲートから園内に入ると、まずは可愛らしい花々が植えられた「フラワーステージ」がお出迎え。こちらにも藤が植えられており、上品な香りが辺りに漂っていました。
左手にフラワーステージ、右手に「フードテラス」を見ながら進むと、「うす紅藤の棚」があります。満開のうす紅藤の棚の下を、「オリジナルショップ1」方面に向けて歩きましょう。2023年はうす紅藤が観測史上最も早く開花し、4月中旬に見頃となったのだとか。
うす紅藤の棚を抜けたら、オリジナルショップ1の裏にあるジャコウフジを見に行きましょう。このジャコウフジはあしかがフラワーパーク内に1本しかない、貴重な藤だそう。香水の原料となる麝香を名に冠するだけあって、白色の花からはうっとりするような甘い香りが漂っていましたよ。
オリジナルショップ1を背にして進むと、そこには栃木県指定天然記念物である大藤が…! 樹齢160年とも言われる2本の大藤が、1,000平方mにも及ぶ藤棚となっており壮観です。頭上から降り注ぐように咲く大藤に、多くの方が釘付けとなっていましたよ。
オリジナルショップ1を背にして「大藤の棚」を見学し、道なりに左へ進むと、うす紅藤が天井を彩る橋があります。
この橋を渡ったところに「きばな藤の棚」があるのですが、見頃はまだ先でした。右手にある水上花壇の眺めを楽しみながら、カフェ「マロニエ」方面に向かって歩きましょう。
カフェマロニエの右手には、小高い丘となっている「ツツジの海」があります。新緑と色鮮やかなツツジのコントラストが、とても華やかでしたよ。
ツツジの海を抜けて西ゲート方面に向かうと「大長藤の棚」があります。この大長藤はその名の通り花房が最長1.8mに育つ品種で、こちらも栃木県指定天然記念物なのだとか。満開になったら、きっと藤の花のカーテンのように見えるのでしょうね。
大長藤を背にし、「オリジナルショップ2」の先にある十字路を左に曲がると、「四季彩のステージ」があります。黄色い色味でまとめられた花畑を萌黄色の新緑が引き立て、なんとも優しい雰囲気を醸し出していました。
四季彩のステージを右手に見ながら進むと、目の前に「むらさき藤のスクリーン」が。水場を半円状に囲むスクリーンは、夜間にライトアップされるととても写真映えしそうでしたよ。
むらさき藤のスクリーンを左手に見ながら正面ゲートに向かうと、長さ約80mの「白藤のトンネル」があります。開花状況は、まだ咲き始めといったところでした。
白藤のトンネルを通りすぎたら、もう正面ゲート近くです。最後に大藤の棚にもう一度立ち寄ってみました。80分では足りない…もっと眺めていたい! と後ろ髪を引かれながらあしかがフラワーパークを後にしました。
私が訪れた4月中旬はうす紅藤と大藤がほぼ満開だったので、これから白藤ときばな藤が見頃を迎えるでしょう。夜間にライトアップされた藤の花も非常に人気が高いので、開花状況をチェックしながら、ぜひお出かけしてみてくださいね!
あしかがフラワーパークへ行くバスツアー
春のあしかがフラワーパークへ行くバスツアーには、ネモフィラで有名な「国営ひたち海浜公園」を訪れるツアーも多くあります。こちらも藤の花と同じくらいきれいなので、丘一面がブルーになっている景色を楽しみたい方にはおすすめのスポットです。
あしかがフラワーパーク
(為平千寿香)