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マイクロムーンとは? スーパームーンとの違いや各月の満月の呼び名も解説


「マイクロムーン」は、地球から最も離れた地点にある満月のことで、見かけ上小さく見える満月を指します。今年の3月から5月にかけての満月は「マイクロムーン」にあたり、特に4月13日は最も遠い満月となります。対照的に「スーパームーン」は、地球に近く大きく見える満月です。3月14日の満月は「ワームムーン」とも呼ばれ、春の訪れと生命の再生を象徴します。この時期の満月観察は、開けた場所で、周囲の影響を受けずに楽しむのがポイントです。また、春は空気中の粒子でぼんやりすることもあるため、観察に工夫が必要です。今年の3月には、ハワイや南北アメリカで皆既月食も観察でき、日本では北海道の一部地域で部分的に見える可能性がありますが、観察は難しいでしょう。

地球から最も離れた満月のことを「マイクロムーン」と呼びます。今年の3月から5月にかけて春の満月は、年間で比較すると、見かけ上小さい満月となります。「マイクロムーン」と「スーパームーン」の違いや満月に付けられた様々な名前、天体観測のポイントについて解説します。


マイクロムーンとスーパームーン

桜の開花が気になる頃ですが、夜空を照らす満月にも注目です。
上の図は、月と地球との距離を示したものです。
月は、地球を約27.3日の周期で公転しており、その公転軌道は楕円形であるため、地球と月との距離は一定ではなく、離れたり、近づいたりしています。
月と地球との平均距離は、約38万4400キロメートルですが、3月、4月、5月にかけて、満月と地球との地心距離(地球の中心から天体の中心までの距離)は40万キロ以上離れます。

地球から最も遠く離れた満月を、見かけ上小さく見えることから「マイクロムーン」と呼ぶことがあります。
今年の3月は14日に満月となり、年間では3番目に地球から遠く離れた満月となります。さらに約1か月後の4月13日の満月は今年最も地球から遠い満月、最遠のマイクロムーンとなります。

月の公転軌道が楕円形であることなどから、月と地球の距離は変化し、満月になるタイミングでの距離も、毎月異なります。
年間で最も地球に近く、大きく見える満月を「スーパームーン」と呼ぶことがあり、2025年のスーパームーンは11月5日です。これと比べると、3月14日の満月は視直径が約11パーセント小さく、4月13日の満月は約12%小さくなります。

ただ、実際の夜空に月を二つ並べて比較することはできないため、大きさの変化に気づくのはなかなか難しいでしょう。
マイクロムーンは、ミニマムーンと呼ばれることもあるようです。


3月の満月 ハワイなどで皆既月食に

今年2025年3月14日の満月の時刻は、午後3時55分です。
東京の月の出は午後5時49分、南中時刻は翌15日午前0時4分、月の入りは15日午前6時10分となります。晴れれば夜を通して、満月の月明かりに包まれるでしょう。

なお、今年3月14日は、日本時間の午後2時頃から午後6時ごろ、月が地球の影に隠される皆既月食が起こり、ハワイや南北アメリカなどで見られます。
月が欠け始める部分食の開始は午後2時10分、月が地球の影に完全に入ってしまう皆既食は午後3時26分から午後4時31分まで、部分食が終わるのは午後5時48分です。
日本では北海道などで、欠けた月が昇る月出帯食(げつしゅつたいしょく)が見える地域はありますが、月の出から部分食の終了まで10分程度しかない上に、月がかなり低い位置にあるため、観察するのはかなり難しいでしょう。
なお、日本では半年後にあたる9月8日に皆既月食が見られます。


3月は「ワームムーン」 満月に付けられた呼び名

アメリカの農事暦では、月ごとの満月にそれぞれ名前がつけられていて、3月の満月は「ワームムーン」と呼ばれています。
今年は3月14日の満月がワームムーンです。
ワームムーンという名称は、土壌が温まり始めた3月、冬の休眠から目覚めたさまざまな幼虫が地上に現れることに由来しています。
クマやスカンク、鳥など冬眠から目覚めた動物にとって、幼虫たちは食料源のひとつとなります。また幼虫の排泄物は、土壌を豊かにしてくれます。虫や動物が息をひそめる冬が終わり、活発な生命活動が戻り始めることから、3月の満月がワームムーンと呼ばれるようになったようです。

ワームムーン(芋虫月)という名称だけみればユニークなイメージもありますが、由来を知ると春の訪れによる希望や生命力を感じられますね。
他にもシバザクラが咲く時期の4月はピンクムーン、イチゴが実る6月はストロベリームーンなどと呼ばれています。


観測のポイント

春の空は、花粉やちり、黄砂などの粒子が舞い上がりやすいことから、冬に比べると、晴れてもぼんやりとした空に見えることが多くなります。春の夜空に浮かぶ満月は、その季節ならではの趣が感じられるでしょう。
周辺に高い建物のない、開けた場所で観察してみてください。
星や星座などを観察する際は、できるだけ明かりの少ない暗い場所がオススメですが、満月の場合は、街灯があっても問題はなさそうです。ただ、暗い場所の方がより月の模様まで楽しむことができるでしょう。

月は太陽と同じく、東から昇り、西へ沈みます。日没後は東から南の方角を見上げると、満月をすぐに見つけることができそうです。

日中は暖かくても朝晩はまだまだ厳しい冷え込みとなる時期です。厚手の上着やブランケットなどを準備して、地球から離れた満月、春の「マイクロムーン」を楽しんでください。

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