師走になり冬らしい冷たい空気が心地いい日が増えてきました。寒さが苦手な人もいるかもしれませんが、気温が低いからこそ温かい食べ物が美味しく感じられますし、人の温もりも強く感じます。12月はクリスマスもあり、プレゼント交換なども楽しみですよね。
そんなプレゼントですが、今年のクリスマスプレゼントは「エシカル消費」を意識してみてはいかがでしょう。「エシカル消費って何?」という声も聞こえてきそうなので、今回はエシカル消費の基礎知識と実践するときのポイントをご紹介します。
エシカル消費とは
2020年はサステナビリティやSDGs(Sustainable Development Goals)という言葉を何度か目や耳にされたかもしれません。ビジネストレンドにもなっており、多くの企業がサステナビリティを意識した商品やサービスを提供し、持続可能な社会づくりに力を入れています。
エシカル消費はその流れから生まれた考え方で、日本語に訳すと「倫理的な消費」ということになります。法律で定められているわけではないけれど、倫理的に正しいと感じたものを選ぶのがエシカル消費の基本的な考え方になります。
すでに多くの人が実践しているエコバッグを使っての買い物やエコカーの購入も、エシカル消費のひとつになります。再利用可能なエコバッグを使うことは「倫理的に正しい」行動で、レジ袋の無駄な消費を抑えることができます。
このようにエシカル消費を意識することで、これまで続いてきた大量生産・大量消費の時代に終止符を打つことができるかもしれません。限りある資源を大切にし、労働力を搾取することなく作られた商品を選ぶことで、次の世代にも、その次の世代にも豊かな社会を引き継いでいける。そんな未来を考えた消費行動が、エシカル消費です。
【参考】
エシカルとは?|ダイワハウス
エシカル消費を実践するときに意識すること
環境への配慮:自然環境を損なわない商品を選ぶ
社会への配慮:正しく作られた商品を選ぶ
地域への配慮:地域社会や経済を活性化できる商品を選ぶ
これがエシカル消費を実践するときの基本的な考え方になります。まずは自然環境を損なわない商品を選ぶこと。具体的には農薬を使っていないオーガニック商品やエコマークの付いた商品を選びます。ガソリン車ではなく、ハイブリッド車や電気自動車を選ぶのもエシカル消費になります。
次に大事なのが正しく作られているということです。世界では子どもたちが労働力として働いていたり、大資本によって低賃金で働かされていたりする人たちがいます。そのような労働環境で作られた安い商品を選ぶのではなく、フェアトレードアイテムのように人や社会に配慮した商品を選びましょう。
もうひとつ重要なのが、暮らしている地域への配慮です。地産地消を心がけ、できるだけ地元の商店街などで買い物をすることで地域が活性化します。それは暮らしやすい街づくりにつながり、毎日の生活がもっと豊かになっていくという、良い循環が生まれます。
まだエシカル消費という考え方が定着していませんので、3つの配慮すべてを意識するのは簡単なことではありません。それでも次の世代により良い環境を引き継ぐために、できることからやっていきましょう。
エシカル消費を意識したプレゼント選びのポイント
せっかくエシカル消費を学んだのですから、今年のクリスマスプレゼントからエシカル消費を始めてみませんか。そこでエシカル消費を意識したプレゼントの選び方をご紹介します。
・再利用できるものを贈る
・オーガニック食品を贈る
・紙袋などの簡易包装にする
プレゼントとして贈るのにおすすめなのが、タンブラーや水筒、エコバッグなどの再利用できるアイテムです。マイボトルは倫理的に正しくても、なかなか自分からは始められないものですが、プレゼントされると、その日からマイボトル生活がスタートします。
形あるものを贈るのが好きでないなら、オーガニックなお菓子やワインなどがいいでしょう。自分用に買うには少し高いものでも、プレゼントと考えたら意外とリーズナブルだったりします。オーガニックジャムなら1000円程度とプレゼント交換などに最適です。
また、クリスマスプレゼントだからといって、過剰包装するのはやめておきましょう。ちょっとおしゃれな紙袋に入れるだけで十分です。エシカル消費を意識したお店の多くが、素敵な紙袋を使っていますので、それを活用するといいでしょう。
完全なエシカル消費を目指すのは難しいのですが、こうしてプレゼントを贈るときだけでも3つの配慮を思い出してみましょう。結果的にちょっといいものを選ぶことになるので、プレゼントそのものもきっと喜んでもらえるはずです。