洗濯事情は国によって異なりますが、日本では晴れた日に屋外で外干しする家庭が半数以上を占めています。[注1]
外干しする場所といえば、テラスやベランダ、バルコニーなどが主流ですが、「洗濯物を乾かす」という観点で見た場合、どの場所で干すのがベストなのでしょうか?今回は、ベランダとテラス、バルコニーの違いを解説したうえで、それぞれ洗濯物を干す場所としてどんなメリット・デメリットがあるのかをわかりやすくまとめました。
[注1]ディムスドライブ:「洗濯」に関するアンケート


ベランダ・テラス・バルコニーの違い

ベランダ・テラス・バルコニーは、いずれも住宅に付随する設備のひとつです。造りや用途が似ているので混同されがちですが、それぞれ以下のような特徴があります。
■ベランダ
建物の外に張りだした屋根付きスペースのことです。窓から直接出られるスペースの広いタイプもあれば、物を置いたり、洗濯物を干したりするスペースしかないタイプもあります。住宅の屋根がかかっている2階部分はもちろん、1階部分でもひさしがついていればベランダに分類されます。
■テラス
建物の1階部分に張りだしたスペースのことです。古フランス語で「盛り土」という意味があり、室内とは扉や窓でつながっていて、直接外に出られる造りになっています。ベランダとの違いについては意外と曖昧で、屋根の有無で区別している場合もあれば、屋根付きの張り出し部分を「テラス」ということもあります。また、洗濯物を干すくらいのスペースしかないものをベランダ、テーブルや椅子などを置けるほどスペースにゆとりのあるものをテラスと呼ぶ風潮もあるようです。なお、和風建築の場合はテラスではなく「縁側」と呼ばれるのが一般的です。
■バルコニー
建物の2階以上の部分に造られた張り出しスペースのことです。2階ベランダとの違いは屋根の有無で、屋根のないスペースはバルコニーと呼ばれます。なお、下階の屋根を利用して屋上に造られたバルコニーは「ルーフバルコニー」と呼んで区別されます。


ベランダ・テラス・バルコニーのメリット・デメリット

ベランダ・テラス・バルコニーそれぞれの特徴を踏まえたうえで、洗濯物を干すときのメリット・デメリットをまとめました。
■ベランダで洗濯物を干すメリット・デメリット
ベランダの最大のメリットは、洗濯物を雨から守ってくれるところです。少々の雨であれば、洗濯物が濡れずに済むので、洗濯物を干したままでも安心して外出できます。ただ、屋根が付いているぶん、日差しがさえぎられてしまうので、洗濯物が乾きにくくなるところが難点です。
■テラスで洗濯物を干すメリット・デメリット
テラスのメリットは、洗濯物を干したり、取り込んだりする作業に手間がかからないところです。多くの家庭では1階に洗濯機があるため、階段を上らなくても手軽に外干しできるのはテラスならではのメリットです。屋根のないぶん、日差しが当たりやすいのも利点ですが、住宅が密集している場所では周囲の家にさえぎられて日光が十分に届かない場合もあります。
■バルコニーで洗濯物を干すメリット・デメリット
バルコニーのメリットは、2階以上で陽が当たりやすく、洗濯物が早く乾くところです。晴れていれば、秋冬でも洗濯物がしっかり乾くので、生乾き臭の予防にもなります。ただ、屋根がないぶん、雨に降られたときはすぐに洗濯物を取り込まないとずぶ濡れになってしまうおそれがあります。


洗濯物を干すのに適しているのは結局どこ?

ここまで、ベランダ・テラス・バルコニーのそれぞれの造りや特徴を紹介してきましたが、結論からいうと、どの場所にもメリット・デメリットがあり、一概に「この場所で干すのがベスト」と言い切ることはできません。
自宅にベランダとテラスが両方あるのなら、「晴れた日はテラスで」「雨が心配な日はベランダで」などと使い分けることも可能ですが、そうでない場合は、干す場所よりも当日の天気や気温をチェックし、洗濯の可否を決めたり、干し方を工夫したりした方が効率的です。
とくに雨予報の場合は、いくらベランダ干しでも洗濯物が湿気を含んで生乾きになってしまいますので、当日が洗濯に適した天気かどうか、事前に確認する習慣をつけることをおすすめします。


洗濯物を外干しする日は洗濯指数を調べてみよう

ベランダ・テラス・バルコニーは、それぞれ洗濯物を干すときのメリット・デメリットがあり、どれが1番洗濯に適しているかを断言することはできません。とくに天気が悪い日は、どの場所に干しても洗濯物が乾きにくくなりますので、事前に天気予報をチェックし、必要に応じて部屋干しに切り替えたり、洗濯する量を増減したりした方が効率よく洗濯できるでしょう。
日本気象協会が運営する天気予報専門メディア「tenki.jp」では、洗濯物の乾きやすさを表す「洗濯指数」を毎日公開しています。地域ごとの天気や予想気温、降水確率などに応じて「部屋干し推奨」「よく乾く」など、わかりやすい表現で洗濯のおすすめ度を表示しているので、洗濯で悩んでいるときの参考になります。洗濯指数は10日先まで公開されていますので、当日の洗濯はもちろん、今後の洗濯計画を立てたいときにもぜひご活用ください。