屋外スポーツでありながら、激しい雨の日でもプレーを行うのがサッカーです。気候に関係なく世界中でできるスポーツだからこそ、4年に一度の祭典のときはおおいに盛り上がります。昔は日本のサッカー界も不遇の時代がありましたが、今日では世界大会に出場することが当たり前となり、世代・男女を問わずサッカー人気が定着しています。
そんな人気スポーツのサッカーですが、歴史が長いスポーツだけにファンでも知らないことがたくさんあるのではないでしょうか? 今回は知っておくとより楽しくなる豆知識をご紹介します。
「サッカー(soccer)」という名の由来って?
イギリスでは「football」と呼ばれますが、日本などでは「soccer」と呼ばれることが多いですよね。
でもなぜ、このように呼び名が世界によって異なるのでしょう?
イギリスは「football」発祥の地と言われていますが、他にも「football」と呼ばれるスポーツがいくつかあったのです。そうした背景から、どのスポーツかを区別するため「Assosiation Football」と呼ばれるようになったといわれています。
そんな「Assosiation Football」が簡略化され、「Asoccer」、さらには「Soccer」に変化していきました。
特にアメリカでは「アメリカンフットボール」が盛んに行われています。そのため「football」というと暗黙の了解で、アメリカンフットボールのことを指します。ですから、アメリカでは「soccer」の名前が自然と広まっていったようです。対してイギリスはじめヨーロッパでは、「soccer」は一般的ではない呼び方になっています。
スローインは、なぜ両手で投げるの?
相手チームの選手が触れてピッチの外に出たボールは、自チームのボールになります。それをピッチの外から、ピッチ内に向かって投げ入れることを「スローイン」と呼びます。サッカーを見たことがある人にとっては試合中に何度も目にする光景ですが、スローインは両手で投げ入れることがルールとして決まっています。片手のほうが飛距離が出そうなのに、なぜ?……と思う人も多いことでしょう。
ところで、イギリスのもうひとつの人気スポーツといえば「クリケット」ですね。このスポーツは野球の原型ともいわれています。かつて、サッカー選手でありながら、クリケット選手でもあった人物の遠投が、軽く50mを超えていたため、サッカーでは脅威的な武器になっていました。そこで、スローインによる威力を弱めるため、両手で頭上から投げるというルールが確立されたのです。
やさしさの証!? グリーンカードとは?
イエローカードは警告、レッドカードは退場とルールに定められていることのは、一般的にもよく知られています。
その一方で「グリーンカード」というものが存在することを、ご存じですか? グリーンカードはフェアな態度で試合に臨んだ場合に、審判より提示されるカードを指し、日本では12歳以下の選手が集う大会で「グリーンカード」を推進しているそうです。
例えば、意図せずファウルをしてしまった際にすぐに謝罪ができたか、自チームが出したボールをきちんと自己申告できたか……など、子どものときに覚えておきたいマナーを浸透させるためのカードという役割も担っているのです。
── まもなく開幕する4年に一度のサッカーの祭典「2018FIFAワールドカップ ロシア」(6月14日~7月15日)。言わずと知れた世界中が熱狂するビッグイベントですが、日本代表の若き獅子たちがどのような活躍を見せてくれるか、本当に楽しみですね。サムライ、頑張れ!!!