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今年も「雪月花」を楽しもう!「雪見〇〇」と言えば何を思い浮かべますか?


「雪月花」とは?

「雪月花」は四季折々の自然美を雅趣あるものとする際の総称です。例えば冬の雪、秋の月、春の花。日本三景の「雪の天橋立」「名月と松島」「紅葉と宮島」 、日本三名園の「雪の兼六園」「月と後楽園」「花(梅)と偕楽園 」がこれらに相当します。白楽天の詩に「雪月花の時に最も君を憶(おも)う」とあるように、東洋的な風雅の心を抽出した概念とされていますが、限定的には春の桜、秋の月、冬の雪を指し、風流韻事の最たるものとして平安時代から日本人の美的生活を支える基盤となっています。

さて、本日1月4日は、江戸町人にとっては、火消しの出初式など、職人の細工初め、武家の乗馬初めなど、三が日も終わり本格的に仕事初めとする日です。現代の習慣にも少し似ていますね。

そんな仕事始めの今週ですが、まだまだ寒い季節です。寒くこわばる心身の疲れを、冬の雪を楽しむ風雅な心「雪見〇〇」で元気づけてみませんか?


雪見温泉

近年は暖冬の為か、雪見の温泉を期待して行っても雪が少ないこともありましたが、今年は期待できるでしょうか?岐阜県奥飛騨温泉郷・奥鬼怒温泉郷・群馬県万座温泉・長野県白骨温泉・秋田県乳頭温泉郷など、自然と一体化した露天はなんとも言えません。この冬時間を作り少し足を延ばして出かけてみたいですね。


雪見草・雪見車

「雪見草」は寒菊(霜見草・冬菊、霜菊、初見草)とも呼ばれています。冬になって咲く菊で、花の色は黄、時に白。秋に咲くものと違って花も葉も小さい。日当たりのよい山麓に自生するそうで、十二月から一月にかけ、花がない時に咲くので愛されます。京都など寒いところでは、葉が紅葉して美しいとのこと。4月頃咲くウツギも、雪の名残をおもわせる白い花から同じく「雪見草」と呼ばれるそうです。

「雪見車」は、1月末から3月にかけてさく白い椿で江戸期から三妻(雪見車、月見車、花見車)の一つとして伝えられた品種です。「雪起こし」(クリスマスローズ)など、雪にちなむ花の名がたくさんあり趣深いですね。


雪見鍋

スズナ・スズシロは春の七草に数えられる蕪と大根です。特に蕪は1月の旬。同じく1月の旬の白子や鱈と、すりおろした蕪や大根とあわせて、雪見鍋はいかがですか?

また、白身魚などと一緒に蒸して、和風のおだしのあんでいただく「かぶら蒸し」も、この季節に頂きたい日本ならではの手の込んだ一品です。ビタミンCやジアスターゼなどの消化酵素が食べ過ぎた胃腸の働きを助けてくれます。

この他にも雪見障子や雪見酒、冬の寒さを楽しむ文化がいろいろありますね。今年も季節を味方にして元気に過ごしましょう!

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