先週末に引き続き今週末も台風が接近している日本列島。各地、秋を通り越し初冬のような寒さも訪れ波乱のお天気が続いていますね。波乱といえば…今、米国・ハリウッドでも一波乱起きていることが。超大物プロデューサーのスキャンダルで話題騒然だそう。彼は絶大な権力を持ちハリウッド映画界の中心に君臨してきた人物。その影響力は計り知れないと言われています。アカデミー賞にも多くの作品を送り込んできました。そもそも、絶大な影響力を持つ映画プロデューサーとは、どんなお仕事なのでしょうか。
トム・クルーズ、ブラッド・ピットも、今や名プロデューサー
プロデューサーとは、直訳すると「製作者」という意味。まさに映画製作に携わる全ての業務を指すようです。製作資金集め、原作・脚本探し、監督・配役のキャスティングなどなど多岐に渡るそう。プロデューサーの一言で映画がヒットするかしないか…といっても過言ではないかもしれませんね。
ところで、このプロデューサー業に、ハリウッドの大物スター達も続々と進出しているのはご存知ですか。有名なのが世界的大スターの、トム・クルーズやブラッド・ピット、シャーリーズ・セロンなど。
数々のヒット作に出演してきた彼ら。出演作は世界中で上映され出演料も破格です。彼らのクラスになると自分が出演したい作品、ひいては自分が製作したい作品も自分で選べるように。自らプロデューサー業に乗り出すのも自然な流れのようです(!?)。
自身の製作会社やスタジオも所有、時にはには裏方にまわることも。自分達が製作した映画に出演する時は出演料がないかわりにプロデューサーとして興行収入の何%かが彼らの利益となるわけですが(※他にも様々な契約形態があります)例え数%だとしても、世界的大ヒットとなれば利益も莫大になり俳優としての出演料をはるかに凌ぐこともあるそう。手がけた映画がヒットするかしないかにかかっていて不安定な面もありますが、全てが自らの手腕にかかっている…映画界にいる人々にはいつかはやってみたい仕事なのかもしれませんね。
でも、権力が集中してしまう側面もあるので、今回のようなスキャンダルが起こってしまうのかもしれませんね。映画ファンとしては権力を乱用せず「面白い映画」を製作することに集中して、作品を世に送り出してほしいですね!
他にどんなお仕事があるの?
今や押しも押されもせぬ、米国の一大産業のハリウッド映画。世界中にマーケットを持ち、一本の製作費も莫大な金額です。映画製作に携わるお仕事も多岐にわたり、日本ではあまり馴染みのないものも。例えば「ケータリング」。映画のロケ現場専用のケータリング会社がたくさんあり、大きな専用車でどこでも駆けつけ本格的な料理を提供するそう。日本にももちろんケータリング会社はありますが、規模が全く違うようです。映画撮影の中心地ロサンゼルスでは、毎日どこかで映画やドラマ撮影が行われているといいます。様々なケータリング会社が存在するのも頷けますね。
また俳優専属のヘアメイク、スタイリスト、シェフなどのスタッフがクレジットされているのを見かけることも。常に専属の俳優たちと行動を共にしている彼らは、もちろん撮影現場にも。映画製作の一員ですね。よくハリウッドスターが来日すると、彼らと一緒に数十人のスタッフが同行すると言われています。エージェント、広報などマネージャー的な仕事のスタッフはもちろん、世界的スターならではの屈強なボディガード、専属ヘアメイク・スタイリスト・シェフ・ベビーシッター…。スター達の何百万ドルという出演料を聞くとビックリしてしまいますが、自分専属の多くのスタッフ達も抱えている大スター、出費も莫大なのかもしれません。
また、最近映画のクレジットでよく見かけるエグゼクティブプロデューサー。プロデューサーよりもっと権力がある役職?と思いましたが、製作現場には直接関係していない、映画化権の権利を所有している人物(※全てではありません)などがエグゼクティブプロデューサーとしてクレジットされるそうです。やはりヒットすれば彼らにも莫大な利益が…。
とにかく、世界中にマーケットを持つ巨大産業のハリウッド映画。動くお金も莫大で、権力も集中しがちなのかもしれません。今回騒動となっている超大物プロデューサーも、多くの名監督やスター達を発掘、育てあげ、アカデミー賞請負人とも言われ、功績も大きかったので、映画ファンとしては残念でなりません。今回のスキャンダルもすでに多くの影響が出ているそう。来年のアカデミー賞まで波乱は続きそうですね。映画さながらの大スキャンダル。なんでもありのハリウッド映画界、身内の恥を晒すことになりますが、たくましく今回のことも映画化されるかもしれませんね。