
中国地方の9日(土)12時から12日(火)15時までの降水量は、山口県の下関市で450ミリを超え、観測史上最大となりました。また、中国地方の西部を中心に200ミリから300ミリとなるなど、大雨となりました。この大雨で地盤がゆるんでいるため、雨がやんでも引き続き土砂災害に注意が必要です。崖など危険な場所には近づかないようにしてください。明日13日(水)からは次第に晴れて、猛暑が復活するでしょう。万全な暑さ対策が必要です。
●中国地方で8月平年の2倍以上の降水量の所も 雨がやんでも土砂災害に注意を
中国地方の9日(土)12時から12日(火)15時までの降水量は、山口県の所々で300ミリを超え、下関市は453.5ミリと12日12時40分までの72時間雨量は観測史上最大となり、宇部市は12日13時40分までの72時間雨量が376.0ミリと、観測史上最大となりました。
また、島根県や広島県西部でも所々で200ミリを超え、12日(火)15時までに8月の観測史上最大を記録したのが、松江市鹿島233.5ミリ、出雲市斐川196.0ミリ、松江221.5ミリ、出雲市佐田232.0ミリ、大田269.0ミリです。
気象庁ホームページの8月6日から12日15時までの降水量の合計と8月の月平年値との比を見ると、中国地方の西部を中心に黄色やオレンジ色で示されるな8月の平年の降水量を上回り、赤色で示される山口の下関、宇部、防府、島根県の松江市鹿島、松江、大田、大田市福光で8月の平年の降水量の2倍以上となりました。
このあと、今夜(12日夜)は雨の降る所は次第に少なくなりますが、しばらくは地盤が緩んでいるため、土砂災害に注意が必要です。
●明日13日(水)午後は天気の急変あり 外出時は雨具を持参
明日13日(水)は、本州付近で前線の活動が弱まるでしょう。晴れたりくもったりとなり、午後は天気の急変がある見込みです。中国山地沿いや山陽を中心ににわか雨や雷雨になる所があるでしょう。局地的にバケツをひっくり返したような激しい雨が降る見込みです。これまでの大雨の影響で地盤が緩んでいるため、少しの雨でも土砂災害が起こる可能性があります。崖などの危険な場所には近づかないようにしてください。
●14日(木)から強い日差しと猛暑が続く 熱中症に警戒を
中国地方は14日(木)から大体晴れるでしょう。午後は中国山地沿いや山陽を中心ににわか雨や雷雨の可能性があります。
最高気温は35度前後となり、厳しい暑さが復活する見込みです。夜間も気温が下がりにくく、沿岸部を中心に熱帯夜となるでしょう。
のどが渇く前に定期的に水分をとり、室内でも涼しい環境にして過ごしてください。お盆期間で、車で移動される方も多いと思いますが、車の中での熱中症にも注意が必要です。