
近畿地方では、今日9日夜には雨の降りだす所が多く、明日10日から12日にかけては全般に断続的に雨が降るでしょう。総降水量が多くなり、紀伊山地の南西斜面では400ミリを超える恐れもあるため、大雨による災害に注意、警戒が必要です。
●お盆の天気 10日~11日は警報級の大雨の所も
近畿地方は、明日10日から12日(火)にかけて、広く雨が降るでしょう。特に、10日と11日は局地的に雷を伴って非常に激しく降る恐れがあり、警報級の大雨となる恐れがあります。
13日(水)から14日(木)にかけても雲が広がり、雨の降る所もあるでしょう。
15日(金)から17日(日)にかけては、晴れる所が多い見込みです。ただ、山沿いを中心に雨や雷雨になる可能性があるため、空模様の変化にお気をつけください。
雨の降る日は気温の上昇が抑えられますが、湿気が多いために蒸し暑くなりそうです。
晴れる日は気温が上がり、35℃を超える所もあるでしょう。
水分補給などを心掛け、熱中症に注意を続けてください。
●予想降水量
このあと予想されている24時間降水量は、いずれも多い所で、
9日18時から10日18時までは、
近畿北部 100ミリ
近畿中部 150ミリ
近畿南部 180ミリ
10日18時から11日18時までは、
近畿北部 100ミリ
近畿中部 150ミリ
近畿南部 150ミリ
11日18時から12日18時までは、
近畿北部 80ミリ
近畿中部 100ミリ
近畿南部 100ミリ
となっています。
和歌山県の紀伊山地南西斜面では、雨が降り続いて、局地的に総降水量が400ミリを超える可能性があります。
また、大阪や京都などの市街地でも、短い時間に激しい雨が降る恐れがあります。
大雨による土砂災害や河川の増水、低い土地の浸水に注意をしてください。
落雷や竜巻などの激しい突風にも注意が必要です。
●大雨の時 ここには近づかないで!
実際に大雨が発生したら、適切な対応ができるよう、事前に確認しておくことが大切です。安全を確保するために以下の点に注意してください。
① 河川や用水路には近づかないでください。普段は流れの遅い河川や用水路でも、大雨によって水かさが増したり、流れが速くなったりします。増水した用水路は道路との境目が分からなくなっていて、足を取られるおそれがあります。
② 運転の際は、アンダーパスなど低い道路は避けるようにしてください。低い道路には雨水が流れ込みやすいため、すぐに冠水してしまうおそれがあります。車が水没して故障したり、水圧によって、ドアが開かなくなったりして、車内に取り残されると、非常に危険です。無理をして通らず迂回するなどの対応をとってください。
③ 山などの急な斜面はいつ崩れるか分からないため、決して近づかず、斜面とは反対側に避難するようにしてください。土砂災害警戒情報や大雨警報の危険度分布を細かく確認して、状況を常に把握するようにしましょう。
④ 地下は浸水するおそれがあるため、雨漏りなど異変を感じたら地上に移動するようにしてください。地下では、危険を察知することが遅れてしまいがちです。こまめに気象情報を確認し、速やかに地上に移動できるようにしておきましょう。
⑤ 上流にダムのある河川の近くに住んでいる場合は、ダムの水位情報を確認するようにしましょう。大雨が長時間にわたって降り続くと、ダムは決壊を防ぐために放流を始める場合があります。