
今日9日から12日(火)頃にかけて活動が活発な前線が次第に北上し、大雨のエリアが西日本から東日本へ広がるでしょう。九州から北陸を中心に警報級の大雨となる恐れがあります。土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒してください。
●前線が次第に北上 大気の状態が非常に不安定
今日9日、前線が九州から本州の南岸沿いに延びています。前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、大気の状態が非常に不安定となっている所があります。前線は今日9日の朝にかけて停滞しますが、その後は12日(火)頃にかけて次第に北上し、大雨のエリアが西日本から東日本へ広がるでしょう。
また、上空の寒気の影響で、東北でも大気の状態が不安定になっています。
●大雨エリアが拡大
今日9日午前6時現在は九州南部を中心に活発な雨雲がかかっています。日中は次第に活発な雨雲は九州北部へ北上するでしょう。夜は中国地方や近畿でも雷を伴って激しい雨の降る所がありそうです。東北でも局地的に激しい雨が降る見込みです。
10日(日)から12日(火)は九州から東北の広い範囲で雨が降るでしょう。日本海側を中心に活発な雨雲がかかり、非常に激しい雨(1時間50ミリ以上80ミリ未満)や激しい雨(1時間30ミリ以上50ミリ未満)が降り、大雨となる所がある見込みです。特に、九州から北陸にかけて警報級の大雨となる恐れがあります。
●予想降水量
10日(日)午前6時までに予想される24時間降水量は多い所で
近畿地方 80ミリ
中国地方 80ミリ
九州北部地方 150ミリ
九州南部 100ミリ
その後、10日(日)午前6時から11日(月・山の日)午前6時までに予想される24時間降水量は多い所で、
近畿地方 200ミリ
中国地方 120ミリ
九州北部地方 200ミリ
九州南部 150ミリ
その後、11日(月・山の日)午前6時から12日(火)午前6時までに予想される24時間降水量は多い所で
近畿地方 120ミリ
中国地方 80ミリ
九州北部地方 100ミリ
九州南部では、これまでの記録的な大雨で地盤が緩んでいる所があります。危険な斜面や増水した河川には近づかないようにしてください。九州北部から北陸でも今後、雨が強まります。土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒が必要です。
●土砂災害の前触れは
大雨によって土砂災害が発生する時には、前触れとなる現象があります。いざという時のために、ぜひ覚えておいてください。
1つめは、がけや地面にひび割れができることです。
2つめは、木が裂ける音や石がぶつかり合う音が聞こえたり、土のにおいがしたりすることです。
3つめは、井戸や川の水、湧き水が濁ることです。湧き水が止まる場合も、前触れの一つです。
4つめは、がけや斜面から水が湧き出たりすることです。
そのほか、小石がバラバラと落ちてくる、地鳴りや山鳴りがする、雨が降り続いているのに川の水位が下がる、樹木が傾く、などがあります。このような時は、土砂災害の危険が高まっています。すぐに周りの人に声をかけて、安全な所へ避難してください。