
9日(水)は、梅雨前線が天気図に復活し、北日本付近を南下する見込みです。前線の南側では不安定な空模様となり、局地的に雨雲が発達するでしょう。東北・関東甲信・東海などでは、警報級の大雨のおそれがあります。土砂災害や低い土地の浸水、川の増水に注意・警戒してください。一方、台風4号は大陸へ進み、9日の朝には熱帯低気圧に変わる見込みですが、新たに熱帯低気圧が発生する予想です。
●9日(水)も局地的に滝のような雨 警報級の大雨のおそれ
9日(水)はオホーツク海高気圧が強まり、太平洋高気圧との間で形成される梅雨前線が北日本付近を南下する見込みです。前線の南側にあたる関東甲信・東海・東北南部・北陸などは、午後を中心に大気の状態が不安定になるでしょう。
午後はあちらこちらで雨が降り、カミナリを伴って雨脚の強まる所がある見込みです。局地的にバケツの水をひっくり返したような激しい雨や、滝のような非常に激しい雨の降るおそれがあり、警報級の大雨のおそれもあります。土砂災害や低い土地の浸水、川の増水に注意・警戒してください。落雷や突風、ひょうにも注意が必要です。
●台風4号は大陸へ 新たに熱帯低気圧が発生へ
台風4号は西よりに進み、明日9日の朝には熱帯低気圧に変わる見込みです。ただ、先島諸島付近には新たに熱帯低気圧が発生する予想です。台風や熱帯低気圧を取り巻く暖かく湿った空気の影響で、沖縄地方と奄美地方では断続的に雨が降り、カミナリを伴って激しく降る所があるでしょう。土砂災害に厳重に警戒し、低い土地の浸水や川の増水、氾濫にも警戒してください。
また、新たな熱帯低気圧の今後の動向にも注意が必要です。
●街中でゲリラ豪雨(局地的な大雨)が発生 避難のポイントは
ゲリラ豪雨(局地的な大雨)が街中で発生すると、アスファルトなどによって水はけが悪いために、思わぬ所に水が溜まる恐れがあります。そこで、避難の際は、次の3つのことに注意が必要です。
①雨宿りをする際は、建物の地下室や、地下街などではなく、建物の1階以上の場所を選びましょう。橋の下も、川が増水する恐れがありますので、絶対に避けて下さい。
②浸水した道路を歩く時は、とても危険です。水の流れに足をとられてしまう恐れがあるだけでなく、足元が見えないので、側溝やマンホールに落ちてしまう可能性もあります。やむを得ず、水の中を歩く場合は、棒などで足元を確認しながら進みましょう。
③アンダーパスなど低い所を通る道路では、車が水につかると、水圧によって、ドアが開かなくなることもあります。運転の際は、なるべく低い所を通る道路を避けるよう、心がけてください。
●土砂災害の前触れは
大雨によって土砂災害が発生する時には、前触れとなる現象があります。いざという時のために、ぜひ覚えておいてください。
1つめは、がけや地面にひび割れができることです。
2つめは、木が裂ける音や石がぶつかり合う音が聞こえたり、土のにおいがしたりすることです。
3つめは、井戸や川の水、湧き水が濁ることです。湧き水が止まる場合も、前触れの一つです。
4つめは、がけや斜面から水が湧き出たりすることです。
そのほか、小石がバラバラと落ちてくる、地鳴りや山鳴りがする、雨が降り続いているのに川の水位が下がる、樹木が傾く、などがあります。このような時は、土砂災害の危険が高まっています。すぐに周りの人に声をかけて、安全な所へ避難してください。