
今日5日、群馬県桐生市では気温が41.2℃に達し、国内の歴代最高気温の記録に並びました。
●国内の歴代最高気温に並ぶ
今日5日は、関東地方の各地で経験のない暑さとなっています。先週7月30日は、兵庫県丹波市柏原町(かいばらちょう)では41.2℃を観測し、国内の歴代最高気温を7年ぶりに更新したばかりですが、今日5日はそれと同じ41.2℃が群馬県桐生市で観測されました。
なお、今日30日午後2時現在、群馬県前橋市や伊勢崎市、高崎市上里見、埼玉県熊谷市や秩父市、鳩山町、東京都八王子市、青梅市、茨城県古河市でも40.0℃以上となり、関東地方の計10地点で40℃以上の酷暑日を観測しています。同じ日に10地点で40℃以上となるのは過去最多です(これまでの最多は6地点)。
これまでに経験のない災害級の暑さとなっています。できる限り外出は控えて、エアコンの効いた涼しい所でお過ごしください。
●熱中症の症状とは?
熱中症には、様々な症状があります。
はじめは「手足がつる」「立ちくらみ」「めまい」「生あくび」「筋肉痛」「筋肉のこむら返り」などです。また、汗が止まらない、あるいは、汗が出ないなど「汗のかき方がおかしい」というものもあります。
他にも「なんとなく体調が悪い」「すぐに疲れる」というのも初期症状です。また、周囲の方から見て「イライラしている」「フラフラしている」「呼びかけに反応しない」「ぼーっとしている」といった、いつもと違う症状も、熱中症を疑うポイントです。
症状が進むと、「頭痛」「嘔吐」「虚脱感」「倦怠感」「集中力低下」「判断力低下」などが起こります。
応急処置をしても症状が改善されない場合は、すぐに医療機関を受診しましょう。自力で水が飲めない、応答がおかしい時は、ためらわずに救急車を呼んでください。
●熱中症の応急処置
熱中症は、できるだけ予防したいものですが、万が一、症状が疑われる場合は、次のような応急処置が必要です。
まずは、涼しい場所へ移動しましょう。冷房の効いた部屋や、屋外では風通しのよい日陰で、できるだけ早く、体を冷やしてください。
衣服を緩めて、体から熱を逃がしましょう。体温を下げるためには、冷やした水のペットボトル、氷枕などを使って、両側の首筋や、わきの下、足の付け根を冷やすと効果的に体温を下げることができます。
水分と塩分を補給しましょう。冷たい水を、自分で持って飲んでもらうと、体にこもった熱を奪うだけでなく、水分補給もできます。また、経口補水液やスポーツドリンクを飲めば、汗で失われた塩分も適切に補えます。
ただ、吐き気を訴えたり、意識がなかったりするなど、自分で水分を摂ることができない場合は、口から水分を補給するのは禁物です。すぐに病院へ運んでください。