
今日2日も九州~東北では大気の状態が非常に不安定になる見込みです。特に午後は局地的に雨雲や雷雲が急発達して、非常に激しい雨の降る恐れも。予想以上に雨雲がとどまった場合は、警報級の大雨となる可能性もあります。道路の冠水や落雷による停電、竜巻などの激しい突風に十分ご注意ください。
●2日も九州~東北はゲリラ豪雨に注意 警報級の大雨の可能性も
今日2日も高気圧を回る湿った空気などの影響によって、九州~東北は大気の状態が非常に不安定になる見込みです。特に午後は内陸を中心に発雷確率が高く、あちらこちらで積乱雲が発生するでしょう。局地的には雷を伴った1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨が降る恐れがあります。雨雲が予想以上に長くとどまった場合は、大雨警報が発表される可能性も。
突然の大雨によって道路が急に冠水したり、落雷によって停電が発生したりすることもあります。竜巻などの激しい突風にも十分ご注意ください。また、きのう大雨となった関東甲信などでは一部で地盤の緩んでいる所があり、今後少しの雨でも土砂災害に注意が必要です。
●気温の上昇も大気が不安定になる要因
地上の気温が高くなることも、大気の状態が不安定になる原因の一つです。
今日2日の予想最高気温は、鹿児島市で35℃と猛暑日に。広島市や大阪市も34℃と、猛暑日に迫る暑さになるでしょう。東京都心や仙台市なども30℃を超えて、真夏日が続く見込みです。
特に気温が上がる午後は、地上から上空に向かって上昇気流が発生しやすくなるため、ゲリラ豪雨をもたらす積乱雲が発生する条件が揃ってきます。熱中症とともに天気の急変にも十分ご注意ください。
●非常に激しい雨が降ると何が起こるか
非常に激しい雨は、1時間雨量が50ミリ以上~80ミリ未満の雨を表しています。これは、滝のように降る雨で、ゴーゴーと降り続くイメージです。また、傘は全く役にたたないレベルで、木造住宅の屋内では、寝ている人の半数くらいが雨に気づくほどです。外では水しぶきで、あたり一面が白っぽくなり、視界が悪くなるため、車の運転は危険です。
なお、1時間に50ミリの雨というのは、雨水が別の場所に流れず、そのまま、たまる状態だと、降った雨が50ミリの高さになるくらいです。1時間に50ミリの雨が、1平方メートルに降ると、50リットルの量になります。例えば、傘を開いた面積がおおむね1平方メートルなので、1時間、傘をさしていると、牛乳パック50本分もの雨が、傘にあたることになるのです。
ただ、実際はまわりの雨水が集まると、その地点に降った雨の量よりも多く水がたまることもあります。非常に激しい雨が降ると予想される所では、道路の冠水や土砂災害、河川の増水・氾濫などに十分ご注意ください。