6月最終日の明日30日(月)は、九州～関東でゲリラ雷雨に注意。最高気温35℃以上の猛暑日地点は今日29日(日)の約2倍予想。特に、午後は天気急変と熱中症に注意が必要です。
●6月最終日の30日(月) 九州～関東はゲリラ雷雨に注意
明日30日(月)は、九州～関東は晴れますが、湿った空気の影響で大気の状態が非常に不安定となるでしょう。特に、気温が上がる午後は要注意。山沿いや内陸を中心に、雨雲や雷雲が発達し、平野部にも流れ込むおそれがあります。
発雷確率(雷が発生する確率)は、関東甲信や静岡など東海、広島や岡山、兵庫などで50%以上と高くなっています。
朝は晴れていても、雨具があると安心です。急に空が暗くなる、ゴロゴロと雷鳴がなる、急に冷たい風が吹く時は、ゲリラ雷雨のサインです。早めに頑丈な建物に避難しましょう。
一方、気圧の谷の影響を受ける東北は朝から雨、北海道は午後を中心に、にわか雨や雷雨の所があるでしょう。
●猛暑日地点は今日29日の2倍 熱中症対策は万全に
今日29日(日)は、全国的に晴れて気温上昇。900地点あまりある全国アメダスの内、最高気温30℃以上の真夏日は550地点と、8日ぶりに500地点を超え、最高気温35℃以上の猛暑日は38地点と1週間ぶりに30地点を超えました。
今日30日(日)全国1位は、広島県安芸太田町加計で36.8℃と6月1位の値を更新。また、暑さで有名な高知県四万十市(江川崎)は36.5℃と6月1位タイ。東京都心は32.6℃となり、これで6月の真夏日日数は12日と、過去最多記録を更に更新しました(29日14時まで)。
明日30日(月)は、今日29日(日)以上に猛暑日地点が拡大。九州～関東の60地点以上で35℃以上の予想です。
「休息・冷却・水分補給」をこまめに行い、熱中症に厳重な警戒が必要です。
●週中頃にかけてゲリラ雷雨に注意
この先、7月3日(木)頃にかけて、湿った空気や上空の寒気の影響で大気の状態が不安定。東海や関東など東日本を中心にゲリラ雷雨が起こりやすいでしょう。その後は晴れる日が多く、東海や関東甲信～東北も7月上旬には梅雨明けとなりそうです。
梅雨明けする・しないに限らず、危険な暑さが長く続く見込みです。熱中症対策はもちろん、食品の管理など十分にご注意下さい。
●ゲリラ雷雨の前兆
ゲリラ豪雨(局地的な大雨)の、前兆となる現象は、大きく3つ挙げられます。
① 「真っ黒な雲が近づいてきた」
ゲリラ豪雨をもたらすような、発達した積乱雲は、真っ黒に見えます。黒い雲が速いスピードで動いているように見えたり、晴れていたのに、急に空が暗くなったりするのも、ゲリラ豪雨のサインの一つです。
② 「雷の音が聞こえてきた」
ゴロゴロという音が聞こえてきたら、雷雲が近づいています。また、稲妻が見えるのも、ゲリラ豪雨のサインの一つです。
③ 「急に冷たい風が吹いてきた」
発達した積乱雲からは、雨粒とともに、冷たい風が勢いよく吹き降りてきます。風の変化にも、注意が必要です。
このような前兆を感じたら、すぐに安全な所へ避難してください。また、雷注意報が発表されている時や、天気予報で「大気の状態が不安定」、「天気が急変」という言葉を聞いた時には、ゲリラ豪雨の可能性がありますので、ご注意ください。
