
東海地方では、岐阜県を中心に記録的な大雨となっています。大雨災害のリスクが高くなっているため、雨が弱まっても油断せず、土砂災害などに警戒してください。今週は、まだしばらく梅雨前線の影響を受ける日が続きそうです。
●岐阜県は観測史上1位や6月の1位の値を更新するなど記録的大雨
今日24日は、明け方に、岐阜県関市関付近で1時間に約120ミリの猛烈な雨が降ったとみられ、「記録的短時間大雨情報」が発表されるなど、局地的な大雨が続いています。
降り始め(22日02時)から24日正午までの降水量
高山市(船山) 213.5ミリ
高山市 209.0ミリ
高山市(丹生川) 209.0ミリ
高山市(栃尾) 180.5ミリ
岐阜県高山市を中心に、24時間降水量が1年を通して観測史上1位や、6月の1位の値を更新するなど、記録的な大雨となっています。高山市では土砂崩れが発生したり、川の水が溢れるなど大雨による多くの被害が出ています。これまでの大雨で地盤はかなり緩んでいるため、雨が弱まっても、急な崖や斜面など、危険な場所には近づかないようにしてください。
●今夜(24日)にかけて大雨警戒 局地的に滝のような非常に激しい雨の恐れ
今日24日午後も、本州付近に停滞する梅雨前線や暖かく湿った空気の影響で、大気の不安定な状態が続く見込みです。一旦、雨が弱まったり止む所もありますが、夜にかけて、雨の降りやすい状態が続くでしょう。
今日24日に予想される1時間降水量(多い所で)
愛知県 40ミリ
岐阜県 50ミリ
三重県 40ミリ
静岡県 30ミリ
段々と雨の範囲は狭くなりますが、局地的に滝のような非常に激しい雨の降る所がありそうです。雨の降り方や周囲の状況に注意してください。土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒を続けてください。
●明日25日も不安定続く 台風2号の影響は
明日25日は、東海地方付近では、梅雨前線の活動は弱まるでしょう。所々で晴れ間が出ますが、安定した晴れの天気とはならず、晴れる時間も短い見込みです。台風2号から変わる熱帯低気圧が北上し、東海地方にも熱帯由来の空気が流れ込むでしょう。大気の不安定な状態が続くため、三重県を中心に、所々で強い雨や落雷、突風などに注意が必要です。
明日25日に予想される1時間降水量(多い所で)
三重県 30ミリ
●26日(木)午後~27日(金)朝は広く雨 梅雨明け近い?
26日(木)は、梅雨前線の活動が再び活発になり、前線が本州付近を通過する見込みです。午前中は雨の降る範囲は狭いですが、午後は広く雨が降るでしょう。局地的に雨の強まる恐れがあります。
27日(金)は、梅雨前線の影響で朝まで雨が降りますが、前線は次第に陸地から離れるため、日中は晴れ間が戻りそうです。
その先は、広く晴れる日が多く、厳しい暑さとなるでしょう。早ければ、東海地方は、6月末にも梅雨明けの可能性がありそうです。異例の早さで梅雨明けして、暑さとの戦いが長期戦となるかもしれません。
●7月2日(水)~7日(月) 晴天と厳しい暑さの日が多い
7月2日(水)以降も、所々で傘マークがついているものの、広い範囲で雨が降ることはなさそうです。晴天と厳しい暑さの日が多いでしょう。名古屋など平野部の多くの地点で、最低気温は25℃を下回らず、夜間も気温の高い状態が続きそうです。昼夜問わず、エアコンを使い、暑さを我慢しないようにしましょう。十分な睡眠を確保するなど、熱中症にならないよう体調管理に気をつけてお過ごしください。