
今日9日、中国地方(山口県を除く)は平年より3日遅い梅雨入りの発表となりました。明日10日(火)から11日(水)は、西日本に停滞する活動が活発な梅雨前線の影響で、中国地方でバケツをひっくり返したような雨が降り、警報級の大雨になる可能性があります。梅雨は始まったばかりですが、大雨への備えを見直しておく必要があります。
●中国地方も長雨の季節が到来
気象庁は今日9日(月)、中国地方が「梅雨入りしたとみられる」と発表しました。平年より3日遅く、昨年より11日早い梅雨入りとなります。
昨日8日(日)の九州北部(山口県を含む)に続き、本格的な雨のシーズンの到来です。
なお、梅雨明けの平年日は、九州北部(山口県を含む)と中国地方はともに7月19日ごろです。
また、梅雨入り早々、明日10日(火)からは活動が活発な梅雨前線の影響で、中国地方は警報級の大雨となる可能性があります。
●10日(火)~11日(水)局地的に激しい雨や雷雨に
明日10日(火)から11日(水)にかけて、西日本付近に停滞する活動が活発な梅雨前線の影響で、中国地方は雨が降り、雷を伴う所があるでしょう。局地的にバケツをひっくり返したような激しい雨が降る見込みです。
48時間降水量は多い所で、山口県や山陽を中心に100ミリ以上となるでしょう。
低い土地の浸水や、河川の増水、土砂災害にご注意ください。
9日(月)11時発表の早期注意情報によると、10日(火)から11日(火)にかけて、山口県や島根県、広島県で警報級の大雨になる可能性が「中」レベルとなっています。また、岡山県は11日(火)に警報級の大雨になる可能性が「中」レベルになっています。
●大雨の時に危険な場所
実際に大雨が発生したら、適切な対応ができるよう、事前に確認しておくことが大切です。安全を確保するために以下の点に注意してください。
① 河川や用水路には近づかないでください。普段は流れの遅い河川や用水路でも、大雨によって水かさが増したり、流れが速くなったりします。増水した用水路は道路との境目が分からなくなっていて、足を取られるおそれがあります。
② 運転の際は、アンダーパスなど低い道路は避けるようにしてください。低い道路には雨水が流れ込みやすいため、すぐに冠水してしまうおそれがあります。車が水没して故障したり、水圧によって、ドアが開かなくなったりして、車内に取り残されると、非常に危険です。無理をして通らず迂回するなどの対応をとってください。
③ 山などの急な斜面はいつ崩れるか分からないため、決して近づかず、斜面とは反対側に避難するようにしてください。土砂災害警戒情報や大雨警報の危険度分布を細かく確認して、状況を常に把握するようにしましょう。
また、自宅周辺や通勤、通学経路で、浸水や土砂災害の被害が出やすい場所がどこかを確認し、大雨になりそうな時に前もって避難する場所や避難経路などを再確認しておきましょう。
非常用品も改めて見直し、懐中電灯が点くかどうかなど、再確認しておいてください。