
九州北部から関東甲信地方では、梅雨入りの発表はまだありませんが、梅雨入りの平年が近づいています。今年の梅雨入りはいつになるのでしょうか?また、雨のシーズンに入る前に、大雨への備えを進めておきましょう。
●梅雨入りの平年が近づく
今年は、速報値で5月16日に九州南部で梅雨入りの発表があり、19日に奄美地方、22日に沖縄地方でも発表がありました。九州南部、奄美地方、沖縄地方の順番での梅雨入りは、1951年の統計開始以来初めてのことです。
まだ梅雨入りの発表がない、九州北部から関東甲信地方でも、平年日が近づいてきてます。各地の平年は、九州北部で6月4日頃、四国5日頃、中国、近畿、東海が6日頃、関東甲信が7日頃、北陸11日頃、東北南部12日頃、東北北部15日頃となっています。
●今年の梅雨入りはいつ?
5月29日に日本気象協会が発表した、最新の梅雨入り予想では、九州北部と四国は6月上旬、中国、近畿、東海、関東甲信、北陸、東北南部・北部は6月中旬となっています。
週間天気図を見てみると6日(金)から徐々に梅雨前線が北上し、8日(日)には九州にかかる見込みです。ここが、梅雨入り発表の一つのタイミングとなりそうです。梅雨入りの発表はなくても、梅雨入りはもう間もなくです。昨日5月31日のように、雷雨や道路が冠水するほどの雨、記録的な雨になった所もありました。梅雨入りする前に、防災グッズの補充や、ハザードマップ・避難経路の確認など、大雨への備えを進めましょう。
●避難場所や避難経路 確認しておくポイントは
いざ、避難する場合に備えて、あらかじめ避難場所や避難経路を確認しておくことは、とても大切です。その際、ポイントが3つあります。
①市町村が作成しているハザードマップや、地域防災計画を見て「自分の住む地域は、どのような災害のリスクがあるのか」「災害が発生した時の避難場所はどこか」「安全な避難経路はどこか」確認しておきましょう。その際、氾濫の恐れがある河川や、土砂災害の恐れがある所も確認しておくと、避難経路を決める時に役立ちます。また、自宅だけでなく、学校や職場など、よく立ち入る場所はどのような危険があるかも、家族で一緒に確認しておきましょう。
②浸水(冠水)した場合は、避難経路が限られてしまいます。事前に、複数の避難経路を確認しておきましょう。
③夜間は、昼間よりも、周囲の状況を把握しにくくなります。夜間の避難に備えて、建物など目印を決めて、避難経路を覚えておきましょう。
もしもの時に備えて、避難場所への避難経路を実際に歩いて、確認しておくのもおススメです。