
今日11日、関東では局地的に雨雲や雷雲が発達しています。上里見(群馬県高崎市)では午後4時までの1時間に52.0ミリの非常に激しい雨が降りました。夜にかけて関東南部にも雨雲が流れ込んで、所々で激しい雨の降る可能性があります。これからの帰宅時間帯、急な雨にご注意ください。
●群馬県で非常に激しい雨
今日11日(金)は、暖かく湿った空気や上空の寒気の影響で、大気の状態が非常に不安定になっています。関東は昼ごろから所々で雨雲やカミナリ雲が発達していて、雨脚の強まっている所があります。上里見(群馬県高崎市)では、午後4時までの1時間に52.0ミリの「非常に激しい雨」が降りました。関東で非常に激しい雨が観測されたのは、今年初めてです。
午後4時20分現在、関東北部を中心に雨雲やカミナリ雲が発達していて、今夜にかけて南部にも流れ込むおそれがあります。関東では、夜遅くにかけて激しい雨や、落雷、竜巻などの激しい突風、ひょうに注意してください。伊豆諸島では明日12日(土)の明け方にかけて注意が必要です。
●非常に激しい雨って どんな雨?
非常に激しい雨は、1時間雨量が50ミリ以上~80ミリ未満の雨を表しています。これは、滝のように降る雨で、ゴーゴーと降り続くイメージです。また、傘は全く役にたたないレベルで、木造住宅の屋内では、寝ている人の半数くらいが雨に気づくほどです。外では水しぶきで、あたり一面が白っぽくなり、視界が悪くなるため、車の運転は危険です。
なお、1時間に50ミリの雨というのは、雨水が別の場所に流れず、そのまま、たまる状態だと、降った雨が50ミリの高さになるくらいです。1時間に50ミリの雨が、1平方メートルに降ると、50リットルの量になります。
ただ、実際は、まわりの雨水が集まると、その地点に降った雨の量よりも多く、水がたまることもあります。非常に激しい雨が降ると予想される所では(非常に激しい雨が降った所では)、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水・氾濫に、十分ご注意ください。