
今日21日は、東日本や西日本では午前中からポカポカ陽気で、すでに20℃手前まで気温の上がっている所があります。今日21日は広く4月並みの暖かさとなる予想です。明日22日はさらに気温が上がり、25℃以上の夏日となる所もあるでしょう。暖かい陽気に誘われ、今週末からは桜の開花ラッシュを迎えそうです。
●午前から気温上昇 今日21日は広く4月並みの暖かさに
今日21日(金)は、東日本や西日本は高気圧に覆われ、広く日差しが出ています。南から暖かい空気が流れ込み、午前中から気温が上がってきています。
午前11時までの最高気温は、日向(宮崎県)で19.3℃と、20℃一歩手前まで上がっているほか、福岡で17.9℃、高知で15.6℃と、15℃を上回っています。東京都心でも13.3℃と、日差しの暖かさを感じられます。
午後も気温が上がる見込みで、最高気温は東京都心と名古屋で17℃、大阪で16℃、高知や福岡では20℃の予想です。
気温の上昇に伴い、積雪の多い地域では、なだれや屋根からの落雪に注意が必要です。午前11時現在、北日本の広い範囲や北陸、関東北部の山沿い、中国地方などに「なだれ注意報」が発表されています。
また、北海道の渡島・檜山地方や富山県に「融雪注意報」が発表されています。雪解けによる土砂災害にも注意してください。
●明日22日は関東で夏日も
明日22日(土)は一段と気温が高くなる見込みです。最高気温は、東京都心や名古屋で23℃、大阪で20℃の予想です。前橋では25℃と、関東地方で今季初の夏日(最高気温が25℃以上)となる予想です。また、高知や福岡でも24℃と、夏日一歩手前まで気温が上がるでしょう。
日中、日差しの下では長袖のシャツ一枚で過ごすことができそうです。ただ、朝や夕方以降はまだ空気が冷たく、一日のうちで気温差が大きくなります。服装で調節し、体調を崩さないようお気をつけください。
●桜は今週末から続々と開花か
日本気象協会が一昨日19日に発表した桜の開花予想によりますと、愛媛県の宇和島では今日21日にも開花する予想です。(日本気象協会の独自地点)
気象台の標本木では、宮崎がトップで3月23日に開花する見込みです。その後、24日には東京や鹿児島、高知で、25日には福岡、26日には名古屋、27日には大阪で、30日には仙台でも開花となる予想です。
なお、気温の状況によっては、開花や満開の日が前後する可能性があります。最新の桜開花・満開情報や天気予報を確認し、お花見の計画の参考になさってください。
●急な雪解け 注意点は?
暖かくなることで心配されるのが雪解けによる災害や事故です。積雪が多く残る所では、次の3つの点に注意が必要です。
① 雪解けによって「全層なだれ」が発生しやすくなります。山に積もった雪が全て滑り落ちる現象で、気温の上昇や雨の後などに多く発生します。過去になだれが発生した斜面や積雪に亀裂が入っている所では、特に注意が必要です。
② 気温の上昇によって積もった雪が滑り、「屋根からの落雪」が起こりやすくなります。軒先で作業する際は頭上の状況を確認するなど注意が必要です。また、除雪作業を行う場合は、命綱とヘルメットを装着し、できるだけ複数人で実施するなど、安全を確保するようにしてください。
③ 雪が多く積もった道路で、気温が上昇したり、雨が降ったりすると、「冠水」のおそれがあります。路肩に集められた雪によって排水が悪くなったり、雪の塊が排水溝を塞いだりしてしまうことがあるためです。大雪のあとの雨は、たとえ大雨でなくても、道路の冠水に十分ご注意ください。