
広い範囲でスギ花粉の飛散がピークとなっています。明日16日(日)は、各地で本降りの雨となるため「少ない」ですがホッと出来るのも束の間です。17日(月)からは再び九州~関東で「極めて多い」予想です。大量飛散いつまで?
●ホッと出来るのも束の間 17日(月)から再び「極めて多い」予想
明日16日(日)は、前線を伴った低気圧が本州の南岸を東へ進む見込みです。西日本~北日本の広い範囲で本降りの雨となるため、花粉は各地で「少ない」でしょう。ただ、九州など西日本では、午後は次第に雨が止むため、花粉症の方は対策をとった方が良さそうです。
17日(月)は、関東など太平洋側では「雨上がりの晴れ・気温アップ・風が強い」と、大量飛散の条件が揃います。東京や名古屋など「極めて多い」でしょう。その後、21日(金)にかけても花粉の大量飛散が続くでしょう。マスクなど対策は万全に行いましょう。
●大量飛散いつまで?
3月下旬になるとスギ花粉の飛散はピークを過ぎる所が多く、徐々に落ち着いてくるでしょう。あと2週間くらいは、万全な対策がかかせません。また、スギに変わって、ヒノキ花粉が増えてくるでしょう。ヒノキ花粉に敏感な方は、4月前半にかけて注意が必要です。
●東京は予想の15%しか飛んでいない
東京23区では3月10日の時点で千代田区で16%など、まだ今シーズンは予想飛散量の15%前後しか飛んでいません。多摩地区では、23区よりは飛散していますが、それでも青梅で27%など30%前後しか飛んでいません。都が予想する今春の花粉飛散予測の最大値は、千代田区で6600個、葛飾区および大田区で6500個、八王子市で1万個、青梅市で1万7100個。今シーズン東京地方の花粉は、飛散開始は1月8日と40年前に統計を取り始めて以来、最も早くなりましたが、その後、2月は寒波の影響などで低温傾向となり本格飛散までに時間がかかったのも影響しているようです。
スギ花粉は「梅から桜まで」と言われますが、東京地方ではこの後も大量飛散が続き、終了が少し遅くなる可能性があるため注意必要です。
●帰宅時の花粉対策 花粉は「吸わない・つけない・持ち込まない」
花粉症の症状を緩和させるには、できるだけ花粉を避けることが大切です。そのためには、帰宅した際、体についた花粉を室内にいれないよう、以下のことを心がけましょう。
① 上着を玄関先ではたくなど、室内に入る前に、洋服や髪の毛についた花粉を、落としましょう。花粉症でない方も、このひと手間を心がけていただけると、花粉症の方にとって過ごしやすい空間を維持することができます。
② 髪の毛についてしまった花粉は、シャンプーで洗い落とすのも効果的です。
③ 帰宅後は、すぐに、うがいをして、喉に流れた花粉を取り除きましょう。
④ 洗顔をして、顔についた花粉を落とすのも、おすすめです。洗顔の際は、眼や鼻の周りについてしまった花粉が、体内に侵入しないよう、気を付けてください。