ここ1週間の地震回数は、震度1以上が31回、そのうち震度3以上は5回でした。今日19日未明には茨城県北部を震源とした地震が立て続けに発生しました。気象庁は、地震発生から1週間程度は、最大震度5弱程度の地震に注意するよう呼び掛けています。
●ここ1週間の地震回数
上の図は、日本全体でこの1週間に震度1以上を観測した地震の震央を、地図上に示したものです。この7日間(8月12日9時00分~8月19日9時00分)では、震度1以上の地震を31回観測、そのうち震度3以上は5回でした。
●19日未明に茨城県北部を震源とした地震が立て続けに発生
今日19日の未明には茨城県北部を震源とした地震が立て続けに発生しました。
19日00時48分頃に茨城県北部を震源としたマグニチュード4.7の地震で、茨城県日立市や高萩市で震度4を観測。
およそ2分後の19日00時50分頃には茨城県北部を震源としたマグニチュード5.1の地震で茨城県日立市で震度5弱、高萩市で震度4を観測しました。
揺れの強かった地域では、落石や崖崩れなどが起こりやすくなっている可能性がありますので、今後の地震活動に注意してください。
過去の事例では、大地震発生後に同程度の地震が発生した割合は1~2割あることから、揺れの強かった地域では、地震発生から1週間程度、最大震度5弱程度の地震に注意するよう気象庁は呼び掛けています。特に今後2~3日程度は、規模の大きな地震が発生することが多くあります。
●大きな地震が起きたら
突如揺れを感じたりした時も、慌てずに適切な行動がとれるよう、とるべき行動を知っておくようにしましょう。安全を確保するための行動例は以下の通りです。
① 家庭では頭を保護し、丈夫な机の下など安全な場所に避難してください。あわてて外に飛び出したり、無理に火を消したりしないようにしてください。扉を開けて避難路を確保することも大切です。
② エレベーターでは最寄りの階で停止させて、すぐに降りてください。
③ 街中ではブロック塀の倒壊等に注意しましょう。また、看板や割れたガラスの落下に注意してください。丈夫なビルのそばであれば、ビルの中に避難してください。
④ 自動車運転中はあわててスピードを落とさないでください。急ブレーキはかけず、緩やかに速度をおとしましょう。ハザードランプを点灯し、まわりの車に注意を促してください。大きな揺れを感じたら、道路の左側に停止してください。
⑤ 山やがけ付近では落石やがけ崩れに注意してください。
●日頃からの自宅の備え
突然起きる地震から命を守るには事前の備えが必要です。日頃から以下のポイントを確認し、備えましょう。
① まず、わが家が特に注意が必要な場所なのか、地盤の揺れやすさマップが都道府県から公開されていますので事前に調べておくようにしましょう。地震が起きた時に地盤が柔らかい場所では周りよりも大きく揺れます。
② 建物や家具の下敷きにならないように、古い耐震基準の家は耐震補強をしたり、家具を固定したりしましょう。また、ガラスには飛散防止フィルムを貼ると良いでしょう。
③ 非常時の水・食料の備蓄、非常持ち出し品を準備しておいてください。備蓄には使った分だけ買い足していく「ローリングストック」をぜひ活用してください。