日本気象協会は「2024年のお盆期間(8月8日(木)~18日(日))の高速道路への気象影響予測」を発表しました。期間の前半(8月8日(木)~13日(火))は北日本から東日本を中心とした局地的な大雨、後半(8月14日(水)から18日(日))は西日本を中心に台風による大雨・強風の影響が予想されるため、車でお出かけの際は、安全運転を心がけてください。
●お盆期間中の高速道路への気象影響予測
日本気象協会は、2024年のお盆期間中の天候による高速道路への気象影響予測を発表しました。
今日7日(水)午前9時現在、父島の南西約170キロにある熱帯低気圧が今夜にも台風に発達し、10日(土)にかけて関東の東から三陸沖を北上する見通しです。
期間の前半(8月8日(木)~13日(火))は、台風周辺の暖かく湿った空気が流れ込む影響で、大気の状態が非常に不安定となるでしょう。このため、北日本から東日本を中心に、局地的な大雨や雷雨など天気の急変に注意が必要です。特に、東北太平洋側や関東甲信、東海を中心に9日(金)にかけては、局地的な大雨に警戒をしてください。
期間の後半(8月14日(水)から18日(日))にも別の台風が発生する可能性があります。まだ進路の予想にばらつきは見られるものの、現時点の予測では台風の影響で16日(金)以降、西日本を中心に雨や風が強まり荒れた天気となるおそれがあります。
8日(木)~10日(土)にかけては、大気の状態が非常に不安定となるため、北海道から関東甲信、東海 地方での運転は、局地的な大雨による視界不良に注意して下さい。高速道路の走行中に局地的な大雨に見舞われた 場合は、十分に速度を落として安全を確保しつつ、最寄りのサービスエリアやパーキングエリアに避難し、雨脚が弱まるのを待つとよいでしょう。
お盆の後半期間中に新たに台風が発生する見込みです。15日(木)から18日(日)にかけては、台風の進路によっては近畿や中国、四国、九州地方で雨や風が強まって荒れた天気となる可能性があります。雨による視界不良に注意するとともに、トンネルの出入り口付近や、橋の上では風が強まりやすいため強風の中での運転は十分な注意が必要です。特に、海に近い高速道路を走行する際は横風に流される感覚が大きくなることが予想されるため、安全運転を心がけてください。
なお、台風が近づくタイミングや直接的な影響が出始めるタイミングは、今後の状況によって前後する可能性があります。また、予報が大きく変わり影響を受けるエリアが大きく変わる可能性もありますので、最新の気象情報をこまめに確認するようにして下さい。交通情報も合わせて確認し、状況に応じて予定の変更なども検討するようにしてください。
●雨の日に高速道路を運転する際の注意点
<スピードを落として十分な車間距離を>
雨で路面が濡れると、ブレーキが利きにくくなり、アクセルを踏んだ時やカーブする時にタイヤが滑りやすくなります。雨による速度制限がかかっているときにはスピードを落とし、前方の車との車間距離は十分に取るようにしましょう。
<昼間でもヘッドライトを点灯する>
雨が降っている日はフロントガラスに絶えず雨粒が落ちてくるため、視界不良になります。ワイパーを動かしていればある程度雨粒を取り除けますが、排水しきれないほどの大雨が降っているときは前方が見えにくくなりますし、大型車の跳ね上げる水しぶきに視界が奪われてしまうこともあります。
日差しが少ない分、周囲が暗く、見通しが悪くなるため、暗いと思ったら昼間でもヘッドライトを点灯させ、他の車に自車の存在をアピールしましょう。
<日ごろからのメンテナンスが大切>
高速道路を運転する前は、燃料は十分か、タイヤの空気圧は適当か、タイヤの溝の深さは十分かなど、点検をしておくことが大切です。ワイパーの拭きスジや拭きムラなどがある場合は、ワイパーを交換し、雨の日の運転に備えるようにしましょう。