関東甲信地方は今日28日も大気の状態が非常に不安定で、所々で雨雲や雷雲が発生するでしょう。今夜遅くにかけて、落雷や竜巻などの激しい突風、局地的な激しい雨に注意してください。
●大気の状態が非常に不安定 ゲリラ雷雨に注意
関東甲信地方は、梅雨明けしてからも安定した夏空とはならず、連日のようにゲリラ雷雨に見舞われています。東京都心の7月(27日まで)の雷日数は計6日となっています。東京都心で7月の雷日数が計5日以上となるのは、2021年以来3年ぶりです。
今日28日も関東甲信地方では、太平洋高気圧の縁をまわる暖かく湿った空気の流れ込みと日中の気温上昇の影響で、大気の状態が非常に不安定となるでしょう。内陸部を中心に発雷確率も高くなっています。
関東甲信地方は所々で雨雲や雷雲が発達しそうです。内陸部を中心に道路が冠水してしまうほどの激しい雨の降る所もあるでしょう。屋外のレジャーなどは天気の急変に注意が必要です。
今夜遅くにかけて、落雷や竜巻などの激しい突風、局地的な激しい雨に注意してください。
●明日29日もにわか雨に注意
明日29日も強い日差しが照り付けるでしょう。今日28日ほどでないですが、山沿いや内陸部ではにわか雨の所がありそうです。洗濯物を外干しする際は空模様の変化にお気をつけください。
●雷雲が近づくサイン その時どうする?
外にいる時、雷雲が近づいているかどうか、誰にでも簡単にわかる方法があります。雷雲が近づくサインは3つ。「真っ黒い雲が近づく」「ゴロゴロと雷の音が聞こえる」「急に冷たい風が吹く」です。このような変化を感じたら、まもなく激しい雨が降ったり、雷が鳴ったりする恐れがありますので、すぐに安全な所へ避難してください。
雷雲が近づく時、避難する場所は、近くのしっかりした建物や、車の中が良いでしょう。木の下での雨宿りは、木に落ちた雷が人に飛び移ることがあるので、危険です。万が一、周囲に避難する場所がない時は、両足をそろえて、頭を下げてしゃがみ、両手で耳をふさぎましょう。
単独の雷雲による激しい現象は、30分から1時間程度で弱まることが多いです。スマホなどで雨雲レーダーをチェックするなど、最新の情報を確認しながら、安全な場所で雷雲が過ぎるのを待ちましょう。
●街中でゲリラ豪雨(局地的な大雨)が発生 避難のポイントは
ゲリラ豪雨(局地的な大雨)が街中で発生すると、アスファルトなどによって水はけが悪いために、思わぬ所に水が溜まる恐れがあります。そこで、避難の際は、次の3つのことに注意が必要です。
①雨宿りをする際は、建物の地下室や、地下街などではなく、建物の1階以上の場所を選びましょう。橋の下も、川が増水する恐れがありますので、絶対に避けて下さい。
②浸水した道路を歩く時は、とても危険です。水の流れに足をとられてしまう恐れがあるだけでなく、足元が見えないので、側溝やマンホールに落ちてしまう可能性もあります。やむを得ず、水の中を歩く場合は、棒などで足元を確認しながら進みましょう。
③アンダーパスなど低い所を通る道路では、車が水につかると、水圧によって、ドアが開かなくなることもあります。運転の際は、なるべく低い所を通る道路を避けるよう、心がけてください。