一昨日(15日)から昨日(16日)にかけて日中に気温が上がりにくかった札幌ですが、今日(17日)は午後1時の時点でプラスの2.1℃まで上がるなど、日中の寒さは解消しています。このため、昨日までに歩道などに積もった雪がいったん解けるでしょう。夜から明日(18日)朝にかけては再び氷点下の気温まで下がるため、解けた雪が再び凍ってツルツル路面となる恐れがあります。また、日中に気温が上がると屋根の雪が落ちてきやすくなります。転倒事故や、屋根からの落雪に十分注意して下さい。
●厳しい寒さから一転 3月中旬並みの陽気
今日の北海道付近は、サハリン方面を低気圧が通過し、上空にはこの時季としてはかなり暖かい空気が流れ込みます。
昨日の日中の段階では最高気温がマイナス3.8℃までしか上がらなかった札幌ですが、今日は午後1時の段階でプラスの2.1℃まで上がっており、最高気温は3月中旬並みとなるプラスの4℃の見込みです。風も弱く、日中の寒さは解消しています。
昨日一気に積もった雪が昨日から今朝にかけて踏み固められて歩道に残っていますが、この気温でいったん表面が解けて柔らかくなりそうです。しかし、今夜から気温が下がり、明日朝の最低気温はマイナス5℃の見込みで、夜から明日朝にかけてはカチカチに固まるでしょう。ツルツルの路面となる可能性があるため、朝の通勤等の際は足元に十分お気を付けください。
●明日も気温が高めだが、明後日からは真冬日に戻る
北海道付近は、明日(18日)午前中は引き続き上空に暖かい空気が流れ込むでしょう。
明日日中も最高気温は3℃まで上がり、この時季としてはかなり暖かい日となりそうです。このため、引き続き路面状況が変わりやすくなる見込みです。泥はねなどに注意して下さい。また、屋根に積もった雪が緩んで崩れやすくなります。屋根からの落雪が起こる可能性が高くなるため、軒下やビル付近にはなるべく近寄らないようにして下さい。屋根の雪下ろしの際も非常に崩れやすいことを前提に、二人以上で作業をすることと、命綱(安全帯)の装着をすることを必ず守って行うようにして下さい。
明日午後になると北海道付近の上空には再び寒気が流れ込む見込みです。この寒気は21日(日)頃まで居座るでしょう。明後日(19日)から21日にかけて、札幌では真冬日が続く見込みです。
●ツルツル路面が続く
今日、明日の朝晩と日中との気温差によってツルツル路面が完成し、明後日から21日にかけての寒さでツルツル状態が維持されることが考えられます。
札幌市によると、似たような条件となっていた先月18日からの4日間で、雪道による救急搬送が延べ135件となりました。今回も事故が多数発生する恐れがあります。
滑りにくい靴を履いたり、万が一のために両手がふさがらない状態にしておくことが重要です。また、地下鉄を利用したあとは靴が暖かくなっており、出口付近のツルツル路面で事故の危険性が高まります。JRやバスの降り口付近も危険です。雪道に慣れていない方はもちろん、雪道に慣れている方でも足元には十分注意して下さい。