秋田県によると秋田市にある旭川ダムで15日午後5時22分から緊急放流が開始されました。午後9時からは秋田市河辺の岩見ダム(三内川)でも緊急放流を開始する予定です。下流域では浸水エリアが急拡大する緊急事態です。すでに暗くなっているため、2階以上の高い部屋などに避難してください。
●各地で緊急放流 氾濫や浸水害が急激に拡大する恐れ
秋田県によると、秋田市にある旭川ダムで午後5時22分から緊急放流が開始されました。
緊急放流は、ダムにためられる水の量が限界に達し、ダムに流れこむ上流からの水を、そのまま下流へ流すことです。
それまでダムがため込んでいた水が一気に下流へ流れ下ることになり、下流の河川では氾濫の危険が一段と高まる非常事態です。
旭川は、すでに氾濫している太平川の流域へそそぎ、その途中で秋田駅付近を流れていきます。浸水害が広がっている秋田市中心部では、このあとさらに浸水エリアが拡大する恐れがあり、厳重な警戒が必要です。
また、秋田県によると午後7時30分現在、同様に緊急放流を開始している
八峰町の水沢ダム(水沢川 午後0時44分~)
上小阿仁村の萩形ダム(小阿仁川 午後7時~)のほか、
午後9時からは秋田市河辺の岩見ダム(三内川)でも緊急放流を開始する予定です。各地で氾濫や浸水害が広がる恐れがあります。
●避難は少しでも高い所へ
すでに暗くなっているため、浸水の恐れがある地域でもこれから避難所へ向かうことはかえって危険な場合があります。
川や崖から離れた頑丈な建物の2階以上の部屋へ避難するなど、少しでも命を守れる行動をとってください。