本日22日、札幌管区気象台より北海道地方の3か月予報が発表されました。向こう3か月は、平均気温、降水量及び日本海側の降雪量がともに平年並みの予想となっています。これから例年通りの冬を迎えることになりそうな北海道ですが、発達する低気圧の影響で天気の荒れる日もありそうです。12月から2月までの月ごとに予想される天候の特徴をまとめました。
●12月 後半は例年通りの寒さに
11月は暖かい空気に覆われた日が多く、道内の初雪は平年より遅く観測された所が多くなりました。札幌での初雪の観測は先日16日のことで、これは平年より15日も遅い観測でした。17日に発表された1か月予報でも月内は気温は高め、12月の前半もやや高めの平年並み予想とのことで、日々の変動はあるにしても、顕著な寒波の襲来はなさそうです。
なお、12月の天候は、日本海側とオホーツク海側は平年と同様に曇りや雪の日が多いですが、太平洋側は平年同様に晴れの日が多い見込みです。
ただし下旬は例年通りの冬となり、それまで暖かさが続くと、急に寒さが強まる感覚となりそうです。また北海道付近を通過する低気圧の影響を受ける日もありそうです。昨年はそれまで目立った積雪の無かった12月17日に低気圧や寒気の影響で札幌では50センチの雪が一気に降り、そのまま根雪となったことは記憶に新しいところです。
下旬は寒気が強まり、大雪やドカ雪となる可能性があります。年末は人の移動が多くなる時期。気象情報に注意して早めの行動が必要という日もありそうです。
●1月~2月 寒さの最も厳しい時季 低気圧の影響を受けることも。
例年、年間の中で寒さが一番厳しく、札幌はもとより道南の函館でも日平均気温が氷点下となるのがこの時期です。
1月の天候は、日本海側とオホーツク海側は平年と同様に曇りや雪の日が多いですが、太平洋側は平年同様に晴れの日が多い見込みです。
先にも述べましたが、1月の平均気温は平年並みですが、1月は北極圏から延びる気圧の谷が深くなり、寒気の影響を受けやすくなる日もありそうです。冬型の気圧配置が一時的でも強まると、寒気の影響で日本海側を中心に大雪となる恐れがあります。また、低気圧の影響を受ける時期もあるとのことで、晴れの日が多い太平洋側でも低気圧のコースによってはドカ雪となる恐れがありますので、油断できません。
2月の天候は、日本海側は平年と同様に曇りや雪の日が多いですが、オホーツク海側と太平洋側は平年同様に晴れの日が多い見込みです。
まだ先の話なので今後予想の変更が入る可能性がありますが、予想される天気分布から西よりの風の吹く日が多くなる可能性があります。日本海側では引き続き雪が降りやすくなるでしょう。また、アリューシャン低気圧が例年より西側で強まる予想で、北海道に近い海域で低気圧が強まると風雪の強い状態が続き、天気の荒れる日もありそうです。最新の気象情報に注意して下さい。