2月も終わりに近づき、春の気配が色濃くなるなか、スギ花粉も本格的に飛んでいます。先日、スギの花芽を観察してみますと、風が吹くたびに辺りがややかすむくらいに花粉を飛ばしていました。(赤枠の中をご覧ください。花粉が見られます。)
●スギ花粉、いよいよ最盛期に
四国地方では、2月中旬から花粉の飛散が本格化し、スギ花粉の飛散がいよいよ最盛期に入ったとみられます。今年は「例年の50%・昨年の30%程度」と少ない予想ですが、花粉症の方にとっては油断できません。これから3月中旬前半にかけてスギ花粉がピークとなるとみられ、今後は、「晴れて気温が上がる日」「風が強い日」「雨上がりの翌日」を中心に多くなり、場所によっては非常に多く飛ぶ所もありそうです。あす28日(金)は寒の戻りで気温は平年を下回るため、花粉の飛散は幾分抑えられますが、それでも各地でやや多く飛ぶでしょう。29日(土)は、雨で花粉の飛散は少なくなりそうです。雨上がりの3月1日(日)以降は、気温も平年を上回って、各地で多く飛ぶでしょう。
●花粉対策 取り込まない・持ち込まない
花粉対策として、マスクやメガネ・帽子などを利用して、まずは花粉を取り込まないことが大切です。そして、室内にも持ち込まないよう、布団や洗濯物はなるべく室内に干し、帰宅時は衣類などについた花粉を外で払いましょう。室内の掃除は、花粉の舞い上がりを防ぐため掃除機ではなく、雑巾やモップを利用しましょう。掃除をする時間は日中に舞い上がっていた花粉や埃が降りてくる朝一番がおすすめです。そして服装選びも重要。衣類の素材によって花粉の付着に差があり、ウール素材は綿や化学繊維などと比べると非常に花粉がつきやすく、その割合はなんと綿のおよそ10倍とも。ウール素材は避け、化学繊維や綿などのなるべく表面がつるんとした素材の衣服を選びましょう。