旧暦の8月15日の月を「中秋の名月」と呼び、今年は9月24日(月)が十五夜です。今年は、翌日の9月25日(火)が満月と、中秋の名月と満月の日付が1日ずれています。でも満月前後の月は、ほぼ真ん丸で明るく、見ごたえがあります。雲の隙間から、美しい中秋の名月を楽しむことができるといいですね。
●十五夜と十三夜
中秋の名月は、旧暦の8月15日に行う月見のことです。これを十五夜と呼び、今でも、中秋の名月の日にススキやお団子などのお供え物をして月を愛でる習慣が日本各地に残っています。収穫祭の意味合いがあったため、昔は野菜や果物などをお供えしていたのだそうです。そのなかでも里芋やさつまいもなどの収穫時期だったことから、「芋名月(いもめいげつ)」と呼んで、今も芋類をお供えする地域があるようです。
また、旧暦9月13日の月を眺める日本独自の風習として、十三夜があります。十三夜は「豆名月」「栗名月」とも呼ばれます。今年の十三夜は、10月21日です。中秋の名月(十五夜)を見たら、十三夜も見ると縁起がいいと言われています。ぜひ、十五夜と十三夜、合わせてお月見してみてください。
●24日は雲の隙間からチャンスを!
秋になり、空気が澄んできて、夜空に浮かぶ月も一層美しく見えるようになってきました。ただ、今は秋の長雨の季節で、せっかくの名月が雲に隠れて見られない日が多くあります。そのため、月が隠れて見えない場合を「中秋無月(ちゅうしゅうむげつ)」と呼んだり、雨が降った場合を「雨名月(あめめいげつ)」と呼ぶことがあります。なんとか名月を味わいたいという日本人の思いがあらわれているようですね。
24日は広く雨が降る予想で、雨名月となる可能性が高くなっています。前日の23日(日)は晴れる所が多いので、前夜の月「待宵の月(まつよいのつき)」を楽しむことができるでしょう。
●3連休 お墓参りは日曜日がおすすめ
この週末はまた3連休がやってきます。秋のお彼岸で、お墓参りに行かれる方も多いと思いますが、雨が降ったり晴れたりとなりそうです。
前線がやや北上してくるため、20日今夜からあす21日(金)にかけては東北の南部を中心に雨が降るでしょう。東風が入り、最高気温は20℃に届かない地点もあって、冷たい雨となりそうです。
気圧の谷が通過する北部もすっきりしないお天気で、あす21日(金)午後には天気が崩れ、22日(土)にかけて雨が降りそうです。23日(日)はいったん広く、お天気は回復しそうですが、24日(月)は再びお天気は下り坂となるでしょう。気圧の谷が深まりながら近づいてくるため、広く雨が降って雨脚の強まるところもありそうです。
来週は半ばころにかけて雨で、ジメジメとした天気が続くでしょう。雨で肌寒く感じる日もありますので、お墓参りに行かれる方は、天気予報を参考にして計画してください。