フィリピン付近には熱帯低気圧があって、今後、台風になる見込み。11月の台風の発生は珍しいことではなく、過去には上陸したこともあります。
●◆台風のたまご
日本のはるか南の海上に目を向けると、まとまった雲のかたまりがあります。台風のたまごである「熱帯低気圧」で、現在はフィリピンの南西に位置するスル海を西よりに進んでいます。今後、台風に発達する可能性がありますが、南シナ海へ進む予想で、日本への影響はなさそうです。
●◆11月に上陸した台風も
11月なのにまだ台風?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。実は、台風は一年を通して発生しており、11月に発生しても決して珍しいことではありません。下の表を見てみますと、平年の11月の発生数は2.3個です。接近数は0.6個で、主に沖縄や伊豆諸島・小笠原諸島で影響を受ける年があるようです。また、過去には1度だけ、11月に上陸した台風があります。1990年の台風28号で、11月30日に和歌山県白浜町の南に上陸しました。これは1951年に統計を取り始めてから、最も遅い上陸となった台風です。
台風シーズンは終わりつつありますが、もう少し南の海上に目を向けておく必要がありそうです。