
日本サッカー協会(JFA)は審判委員会は27日、都内で、メディア向けのレフェリーブリーフィングを行い、7月20日のJ1第24節、東京ヴェルディ対FC町田ゼルビア戦で町田FWオ・セフンが東京VのDF谷口栄斗に膝蹴りした事案について見解を示した。
同案件は、後半35分頃に町田の右CKでオ・セフンがマークについた谷口にボールと無関係なタイミングで膝蹴りを食らわせた。谷口はその場でうずくまったが、オ・セフンに対して反則、警告はなくVARの介入もなかった。
佐藤隆治JFA審判マネジャーは「ウェルディと個別に話はさせてもらいました。審判員にも映像を使って研修会をした」とその後の対応について明かした。
CKの際、現場の審判員はGKと攻撃側の攻防に目を向けがちで、同時に複数のことが起こった場合には難しい対応を迫られる。
「やはりどうやって審判チームとして拾っていくか、見落とさないか、より慎重にするか。見落として何もしなかったとは思いませんが、透明性、サッカー見ている人の納得度を考えた時に、我々はもっと真摯(しんし)に向き合わないと話をしました」
現場で見落とした時にサポートするのがVARの役割となる。「やっぱりサッカーなのか、サッカーではないのかという行為も含めて、VARはある意味怖さだと思います。なければ、ないからねというので理解してもらえるかもしれないなかで、VARがあるので、どう答えを出していくかは、研修会でも時間をさいた」と打ち明けた。