
ドジャースのダルトン・ラッシング捕手(24)が、地元放送局「スポーツネットLA」のインタビューに応じ、大谷翔平投手(31)へかけられたヤジについて言及した。
前日24日(日本時間25日)のパドレス戦(ペトコパーク)では、ドジャース側ベンチ横の最前列へ陣取った男性ファンが、大谷へヤジを飛ばし続けていた。大谷が9回に松井裕樹投手(29)から45号ソロを放つと、男性ファンとハイタッチを交わしてからベンチへ飛び込み話題を呼んだ。
同戦に「9番捕手」で出場していた新人ラッシングは、「集中力を乱そうといろんなことを言ってくるんです。ただのヤジです。くだらないことを言っていたけど、ショウヘイには通用しなかったね」と笑顔で話した。
ヤジを飛ばしていたビリー・ジーンさんはこの日、ドジャース専門メディア「Dodgers Nation」のポッドキャスト番組「Dodgers Dougout」に出演。サンディエゴ生まれの自身は野球に興味がないものの、親族や友人たちのために2万ドル(約290万円)のボックス席を購入したと明かした。ドジャースファンの義理の弟から、大谷が直近10打数ノーヒットという情報を得ると、6回1死一、二塁のラッシングの打席で「ピッチャー! このバッターを抑えれば大丈夫だ! 次は10打数ノーヒットだからな! このバッターを抑えるんだ!」とヤジを入れたという。
大谷が45号ソロを放つと「彼がこっちに来るって分かったよ。『10打数ノーヒットって言ってたでしょ!』ってハイタッチされたんだ」と事件を告白。つづけて「俺の完敗だよ。でも楽しかったね。彼は史上最高の選手なんだから。GOAT(史上最高)と直接話せる機会なんかないからね。彼が史上最高って言われる理由がわかったよ」と敬意を払った。
さらに大谷は、試合後にもジーンさんに駆け寄りハイタッチ。「俺を見てハイタッチして、投げキスをして帰ったんだぜ? 最高だったよ。本当にリスペクトするよ。彼も笑ってて楽しんでたよ。ポストシーズンでドジャースと当たったら、また同じ席を買ってヤジを飛ばすよ」と大谷のとりこになった様子だった。