
連敗ストップは、タカの連勝男に託す。ソフトバンク大関友久投手(27)が、リーグトップタイの12勝目をかけて26日青森・弘前開催の楽天戦に先発する。
チームは前カードの2位日本ハム戦で手痛い3連敗を喫し、0・5差に迫られる。自身6連勝中で、チーム最多11勝をマークする左腕が、負の流れを断ち切る。登板前日のこの日は約1時間半の最終調整を行った。
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自身6連勝中も、大関に気の緩みはない。弘前開催の楽天戦登板に向け、気持ちを引き締めた。
「いつも通り、しっかり準備をして。普段と変わることはない。集中していい投球ができれば」
当地での登板は22年7月5日以来となる約3年ぶり。当時は6回2失点の好投を見せ、白星を手にした。「イメージはあって、特別何か意識することはあまりなくて」。マウンドの高さはやや低めも、問題なし。それよりも「地方球場独特の雰囲気を楽しめたら」と余裕だ。大学時代は仙台大で4年間を過ごし、第2の故郷である東北の地で必勝投球を見据える。
負の流れを断ち切る。チームは前カードで2位日本ハムに手痛い3連敗を喫し、ゲーム差は0・5に急接近された。倉野投手コーチは「ここで大関に(連敗を)止めてもらいたい期待は大きい」。今季ここまでチーム最多の11勝をマーク。5月10日の敵地オリックス戦以来、実に12試合、3カ月以上も黒星がついていない。連敗ストップへ大きな期待が自然と膨らむ。
大関も自覚十分で「そういう時ほどほんとうに自分のやるべきことに集中することが大事になってくる」と頼もしい。シーズン残り30試合。熾烈(しれつ)なリーグ争いの状況が続いているが「すごくいい展開で楽しめればなと思います。でも、シーズンが終わって順位が決まる。日本ハムさんの勝敗に一喜一憂するよりは、自分たちの野球をすることが、優勝するために大事だと思っているので。そういう意識でいきたい」。まずは、パで唯一の負け越しを許す楽天から勝ち星を挙げる。
この日は試合が行われる弘前で投手練習に参加し、キャッチボール、ストレッチ、ダッシュなどで約1時間半ほど最終調整した。最短の優勝マジック点灯は27日。鷹の勝ち頭の快投から小久保ホークスが再進撃する。【佐藤究】