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【阪神】新ラッキーボーイ井坪陽生「結果的にHランプ」泥臭い激走の内野安打から走者2人生還


阪神対中日 2回裏阪神1死一、二塁、井坪は三塁内野安打を放つ(撮影・加藤哉)

<阪神5-4中日>◇19日◇京セラドーム大阪

猛虎に新たなラッキーボーイ誕生!? 阪神高卒3年目の井坪陽生外野手(20)が泥臭い激走で貴重な1勝を呼び込んだ。中日戦(京セラドーム大阪)でプロ初昇格初スタメン。まずは同点に追いついた直後の2回1死一、二塁、プロ初打席で完全に打ち取られながら三塁前に内野安打を転がした。この一打が悪送球を誘い、一気に走者2人が生還した。再び同点で迎えた6回は三ゴロ失策で出塁し、適時打2本の勝ち越し劇をお膳立て。チームは3連勝でマジックを21に減らした。

   ◇   ◇   ◇

ベンチに戻る井坪の目線が、中堅方向に動いた。ビジョンにともった「H」のランプが目に入ったか、照れくさそうに白い歯を見せた。ベンチに戻ると、総立ちしたナインから祝福された。

この日プロ初昇格を勝ち取り、「8番中堅」でいきなり先発出場。同点とした直後の2回1死一、二塁だった。気合を込めて立ったプロ初打席で、初球の136キロチェンジアップに力のないスイング。完全に打ち取られた当たりだったが、打球は三塁線を緩やかに弾み、内野安打となった。「中途半端なスイングになったんですけど、結果的にHランプがついたので、まず一安心かなと」。この一打が悪送球を誘い、一気に走者2人が生還した。

さらに幸運は続く。再び同点で迎えた6回2死二塁では三ゴロ失策で出塁。一、三塁とチャンスを広げ、決勝打を含む適時打2本につなげた。若虎のラッキーな活躍がチームに白星を呼び込んだ。

「藤川チルドレン」と呼ばれる存在だった。昨秋キャンプから新指揮官に「チームの今後に非常に大事な存在」と期待をかけられ、春季キャンプでは主力が集まる宜野座組に抜てき。しかし、開幕後は前川、高寺、中川ら若手勢に先を越される形となった。コツコツと2軍で結果を積み重ね、ここに来て満を持してチャンスに応えた。

藤川監督は「近本の代わりでセンターを今守れる選手、本職の選手というのは井坪になりますから」と守備面を買っての起用だったと説明。「打撃はあんまり気にしていないです」と話したが、予想以上の活躍だ。記念の一打の直後には直接ベンチで「とりあえずおめでとう。良かったね」と声をかけたという。

チームは2位巨人との今季最大のゲーム差13をキープし、優勝マジックを一つ減らして21とした。セ・リーグで唯一負け越していた中日との対戦成績も8勝8敗の五分とした。

「バッティングに関しては一から上で取り組んでやっていきたいと思っているので、その他の分は下でやってきたことを出せそうな感じはあります」

鼻息荒い新ラッキーボーイが、猛虎軍団をさらに勢いづける。【塚本光】

◆井坪陽生(いつぼ・ひなせ)2005年(平17)3月17日生まれ、東京都出身。関東第一から22年ドラフト3位で阪神入り。昨季は2軍戦で105試合に出場。今季も73試合に出場し、打率2割6分1厘、2本塁打、18打点。177センチ、83キロ。右投げ右打ち。今季推定年俸600万円。

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