
<全国高校野球選手権:県岐阜商8-7横浜>◇19日◇準々決勝
春のセンバツ王者、横浜(神奈川)が県岐阜商(岐阜)に延長11回サヨナラで敗れ、史上9校目、松坂大輔投手らを擁した98年以来2度目となる春夏連覇の夢が途絶えた。
エース奥村頼人投手(3年)が1球に泣いた。延長11回タイブレークの2死一、三塁。「後悔がないように、一番いいボールを選んだ」と、リードした駒橋優捕手(3年)。ボール1個分、直球が高めに浮き痛打された。奥村頼は「いつもみんなが声をかけてくれて…僕にパワーくれた」と最後に選んだ球に胸を張った。「甲子園でさらにレベルアップしてプロの道に行くというのは決めていた。プロ1本で上を目指したい」と進路を語った。
この日2安打の阿部葉太主将(3年)は大学進学の予定。2年半を振り返り「甲子園は自分を大きく成長させてくれた場所でした。勝ちきれなかったのは自分たちに力がなかっただけ。この悔しさを忘れずにこれからもやっていきたい」と話した。