
阪神近本光司外野手(30)が19日、国内フリーエージェント(FA)権の資格取得要件を満たした。社高、関学大を経て、大阪ガスからドラフト1位で入団。1年目からレギュラーとして活躍を続け、7年目での最短取得となった。
試合前に取材に応じた近本は「ここまでケガなく来られたことと、毎年試合に出ることができたというところで、7年間関わった人、またそれまでに関わった人、いろいろな人に感謝したいなと思います」と率直な思いを話した。FA権行使の有無については「シーズン中なのでそこまで考えることはないですけど。それについて時間があれば…時間があるかは分からないですけど、どうするかは考えていきたいと思います」と話すにとどめた。
球団は当然、全力で慰留に努める方針だ。同日に取材に応じた竹内孝行球団本部副本部長は、必要な選手かと問われ「もちろん」と即答した。実績を考えてもチームにとって大きな存在で「それはもちろん。皆さんもご存じの通りだと思います」と続けた。リーグ優勝争いの真っただ中ということもあり「シーズンが全部終わってからしっかり話はしたいなと思っておりますし、本人にもその話はしました。本人の権利ですし、そこは今後話し合っていく」と説明。地元兵庫出身のリードオフマンを全力で引き留める。【磯綾乃】