
<全国高校野球選手権:日大三5-3関東第一>◇19日◇準々決勝
日大三・田中諒内野手が関東第一戦で今大会2本目の本塁打を放った。昨年春の低反発バット採用後、春夏を通じて初めて1人で2本を記録した。
2年生以下の4番打者が夏に大会2本塁打以上は19年内山壮真(星稜2年)以来6年ぶりで、48年の学制改革後は8人目になる。
過去には82年板倉賢司(早実)、84年清原和博(PL学園)が1大会3本を放っているが、当時は本塁打量産の時代。板倉の82年は大会32発、清原の84年は47発も飛び出していた。田中諒は大会10本のうちの2本。総本数に占める割合を見ると価値が高い。2年生4番の複数アーチは74年篠塚利夫(銚子商=のちに和典に改名)が元祖。金属バット元年に木製バットで2本打ち、この年も大会11本と少ない中での快打だった。【織田健途】