
<全国高校野球選手権:日大三5-3関東第一>◇19日◇準々決勝
両校で監督を務め、春夏22度の甲子園に出場した侍ジャパンU18代表小倉全由監督(68)が報道陣の取材に応じ「取ったら、取り返す。取られたら、また取り返すっていうのね。両チームのカラーが出て、東京の野球をしっかり見せてくれた」とかみしめた。
試合後には両校の監督に言葉を掛けた。関東第一を率いる米沢監督については「自分が半年間、高校の時に見たはずですね。今はもう東京を代表し、全国代表する監督になってくれてる。甲子園では常に上位に来るのチームをつくっているので、これから指導者を引っ張ってきてもらわなきゃいけない立場」とエールを送った。
長年苦楽を共にしてきた日大三の三木監督については「自分から引き継いだときの1年は本当に厳しくてね。夏大会の抽選で1回戦が決まってから、体調を崩して下痢や熱になって。負けたらどうしたらいいんだろうぐらいの考えの中でやっていたけど、三木自身がつくった3年間甲子園に来てくれたのが素晴らしいことですよね。三木監督のカラーで、三木監督のチームをつくったな」と目を細めた。
かつて率いた2校の対戦を間近で見られたことを感慨深そうに「両チームがいいゲームをやってくれて、それを上から見せてもらえた。自分は幸せな男だなとすごく感じました」とかみしめた。