
<楽天5-7日本ハム>◇17日◇楽天モバイルパーク
日本ハム伊藤大海投手(27)がリーグ最速で規定投球回を突破し、両リーグトップの12勝目を挙げた。7回2失点、ちょうど100球という内容に「こういう試合で完投しなきゃいけないなって思ったんで、ちょっと自分としては納得いかない投球かなと思います」。7回にボイトに許した5号2ランから、最後は2点差まで詰められ、あまり笑顔はなかった。少しだけ口角を上げたのは「ローテーションを回っている証し」を今季も達成したことだ。
5回先頭のフランコを遊ゴロに打ち取って、シーズン143投球回に到達。新人から5年連続となる規定クリアは、球団では69~73年金田留広に続くタイ記録だ。「そこはすごく、1つうれしいところ。1年目から首脳陣、トレーナーさん、家族含め支えてくれた。一番はやっぱ丈夫に産んでくれた両親にすごい感謝して、まだまだ愉しんでいる姿見せられるように頑張りたいと思います」。8月中旬での規定到達は5年目で自己最速となった。
球団史に名を刻んだ後は、大仕事が待つ。次回登板は24日ソフトバンク戦(エスコンフィールド)。10日に敵地で投げ負けたモイネロと再びマッチアップする見込みだ。7回100球での降板も、新庄監督は「次の(登板へ向けて)ちょっとパワーをためといてほしいというところで」と説明した。エース右腕も「もちろん勝ちたいですし、特に大事なカードになると思う。いい1週間を過ごしてマウンドに上がることができたら」と言葉に力を込めた。【木下大輔】